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プロローグ ページ1
コードネーム〈黄昏〉
男はスパイだった。
「こんにちは、あるいはこんばんは黄昏」
シャルヴィア・シャーロット。
彼女もまたスパイである。
「オペレーション〈梟〉に新たな課題が生まれた。頼まれてくれるか?」
「僕が首を横に振るとでも…?」
大きな帽子がクク、と揺れる。
「日本から協力の申し出があった。相手を見定めるためにお前には日本に潜入してもらいたい」
男は心底驚いていた。
…職業柄表情は崩さないが。
「相手の情報を入手するのは基本だろう?半年間だ、半年間日本に潜入しろ」
「"家族"はどうしますか?」
「…お前の自由だ。単身赴任でも家族まるごと移住でもいいぞ。"娘"は留学ってことにしてやる」
ここで初めて男の感情が現れた。
持っていた帽子が地に落ちる。
……これからどうすればいいんだ……
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作者名:まめもやし | 作成日時:2022年10月7日 18時