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「、、、あれ？」
目を開けると脳がモロ見えの怪物とソレに腕を掴まれた担任がいた。痛む体を無視して気配を見ると立っている敵は少なくなっており、覚えのある気配は背後、主犯と思われる男もその近くにいる。また少し離れたところにクラスメイト三人がこちらの様子を窺っているようだ。
「あ、目ェ覚めた？おねえちゃん」
聞き覚えのある声にゆっくり頭だけ振り向く。
やはり身内だ。
ニタリと笑みを浮かべる彼、今朝は無表情だった。けれどどことなく嬉しそうにしていたから良い事でもあったのかと思っていた。それは違って今日この日を迎えてただ嬉しかっただけだった。
「りき、、、？」
頑張ってすぐに覚えた顔と名前。
一番に覚えたのはこの子だった。一度だけ、あの場所で喋ったことがあったから。
頭を片手で掴まれて引きずり上げられる。
脇腹だけではなく、両足まで折られているようで地面に足がついても激痛を感じるだけで立っていられない。
「目の前のあの人、あの時もいたんだよ、知らないでしょ？」
「、、、知ってる。覚えてる。、、、あの時いた人間全員」
「あの時いなかったよね？」
「見てた。お母さんたちが連れていかれるのも、皆がヒーローに保護されていたのも」
頭を掴む手の力が段々と強くなっていく。
目の前の担任はあの怪物に両腕を折られた。主犯もクラスメイトに近づいていく。
担任の頭が、蛙吹が、、、。
「おぉっ、やるね〜イレイザー」
力の声が頭に響く。
もじゃが視界の端で動いた。気配は個性をぶつけるようで、しかし敵はあの、、、。
「いつまでも、俺が殺さないと思わないでね？」
力の声が
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作者名：咲綾 | 作成日時：2020年10月12日 6時
