年の差〜貴方と私の１０の壁〜２

５年 ページ15

観客席から離れ、奈々が用意したという部屋に行くと、






貴「奈々・・・」









真っ白いドレスに、オレンジのアクセ。









５年前、初めてドームに来た時のやつだった。









服の上にあったメッセージ。

”こちらに着替えてください。５年前を塗り直しましょう。 奈々”









奈々には参ったよ。









・

５年前と同じ格好に着替え急いでグランドに向かった。









インタビューが終わるからじゃない。









あの人に早く会いたいから。









逢って、あれを聞きたいから。









・
ヒーロー台にいたのはパーコンビ。








この年になっても口喧嘩。

貴「どっちもどっちよ。」



驚いたでしょ。５年前と同じだから。


ア「えー実はですね。５年前、お仕事でここドームに来られた時。そのときのヒーローも坂本選手だったんです。先ほど、無理を言ってインタビューのほうをお願いしました。」

貴「みなさん、お久しぶりです。あと、昨日は本当にご迷惑をおかけしました。
そして、今日の中継もド派手ですみません。

みなさまもご覧になったと思いますが、アレが私です、内「この子泣き虫なんです。５年前も俺らの前で大泣きしましたんすよっ。」






うーつーみー！！






大恥よ、お・お・は・じっ！！





坂「この子はとっても弱いんです。見た目は強いけど、根は優しくて壊れやすいんです。せやから、・・・俺に守らせてください！！」








勇人・・・









この人は５年前から私を見てくれていた。








本当の大葉Aを。






原「巨人軍からもお願いします。」

貴「は、っ原さんまで！？」

ア「・・・・み、みなさんいかがでしょ！？」






聞こえるよ？









なんで、あの女なの？









なんで、年の離れた奴なの？









でも、その中で聞こえるものがある。









”おめでとー！！”









坂「聞こえた？さっきの・・・」

貴「うん、聞こえた。・・・ありがとう。ありがとうございます！！」

長「あの・・・・俺もいいすか？」

・

ダブルハッピー→←感触。

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