見届け． ページ17
はじめまして？かしら、奈々でございます。
私が大葉家で働くきっかけを少しお話させていただきます。
あれはまだ、今から２０年前のことです。
菜「うるせぇ 黙れくそばばぁ！！」
母「奈々、待って…待って…」
16の私は、荒れに荒れまくっておりました。
口を開けばケンカ
手を挙げれば殴りあい
高校生の私は、タバコ、お酒…
場所を問わずに違法しておりました。
こんなことをしている私に両親は嫌気をさし、ある家へ置いてかえりました。
ある家ていうのが…大葉家でした。
始めは何がなんだかわからず、ただただ用意された部屋で引きこもりました。
転機は大葉家に来て1週間後のことです――――
こんこんっ
奈「誰だよっ」
「由子ですよ 入りますよ」
由「はじめまして奈々さん。私は大葉由子と申します。」
タバコの煙が閉じ込められた部屋に新しい空気が入ったのです。
由「菜々さん 今日の晩御飯は何がいいかしら」
…晩御飯なんて勝手にすりゃーいいだろ
私は、私は…
由「…奈々さん。ここで働かない？」
奈「働く…？」
いままで、アルバイトをしたこともない私。
働く意味がわかりませんでした。
由「メイドになってみない？」
奈「どーせ、すぐに首にするんだろ。なら、やんないよ。」
由「そんなことしません!!みんな、大葉家の大事な家族です。…簡単に引き離すようなことはいたしません。私たちは。」
反抗したい
そんな気持ちはありました。
しかし、涙が止まりませんでした。
奈「由子、さん…」
由「…泣くのはお辞め。」
私が泣き止むまで
奥様は優しく抱きしめ、頭を撫でてくれました。
それからというもの、私は恩返しと感謝の気持ちを持ちながら働きました。
そして、旦那さまと奥様が社長を退け御隠居となった年に
Aさまが誕生日いたしました。
しかし、奥様、Aさまのお母様は子育てを一切いたしませんでした。
姉の叶さまのときは
とても大事にしてらっしゃったのに…
それを見かねた御隠居が私に、
由「奈々、あんたをAのお世話係とします。…Aを支えてやって」
その眼は孫を大事に思うおばあちゃんの眼でした。
奈「はい。おまかせください。」
それからずっと私はお嬢様のそばにいるのです
いつかお嬢様がいらないと言う日まで…
・
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うさぎ(プロフ) - メロンさん» まじですか！！ありがとうございます（ ´∀｀） (2014年1月5日 15時) (
レス) id: 1308897e76 (このIDを非表示/違反報告)
メロン - めっちゃ面白かったです★チョーこの作品はまりました!!!!!!!これからも更新頑張って下さい。待ってます。 (2014年1月5日 0時) (レス) id: e6bcbb2dbd (このIDを非表示/違反報告)
うさぎ(プロフ) - べつ子さん» メッチャ嬉しいです！！ ・・・やってたんですけど、今は封印してます (2014年1月4日 18時) (レス) id: 1308897e76 (このIDを非表示/違反報告)
べつ子(プロフ) - とってもこの作品好きです！！また、主人公の性格といい、キャラがナイスです♪これからも更新がんばってください！！応援しています笑 ちなみに、Twitterやってますか？？ (2014年1月4日 0時) (レス) id: 8d8b066f24 (このIDを非表示/違反報告)
うさぎ(プロフ) - 西岡世梨奈さん» はい！分かりました。 (2013年12月30日 17時) (レス) id: 1308897e76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うさぎ | 作成日時：2013年12月29日 18時
