小説・惑星館

ガガガガい　本編１計画 ページ33

一人目、宮下道朗。
なぜか目を覚ましてからずっと落ち着いた様子だ。
おそらく、自らが置かれている状況を把握しきれていないからだろうが、この反応は少し意外な気がする。


二人目、赤川充。
宮下道朗よりも捕獲するのに苦労し、やむを得ず致死量にギリギリ満たない量の睡眠薬を飲ませたためか、まだ眠っている。
しかし、息はしているようだ。



ところで、今僕が捕獲しているのは二人だけだが、必要としている人員は、まだあと二人いる。
その二人が揃わなければ、宮下道朗と赤川充を部屋から解放することができない。

しかし妙な事に、その二人に仕掛けたはずのものは、まだ効果を表していない様子だ。

こんなにすぐ予想外の出来事が起きるとは思わなかったが、まずはその原因を解明しなければならない。
もしかしたら、とても重大なことが隠されているかもしれないからだ。
とはいえ、僕の予想で言えばその原因は、大したことではないはずだ。

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