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これでもかと言う程急いで家に帰った。
「亮平！ただいま、痛い？」
「痛い、死んじゃうぅ、っはぁ、むりっ、」
「呼吸して呼吸して、ふーって」
「はぁっ、ふーっ、痛い、」
「陣痛の間隔測った？」
「測った、１１分、」
「偉い偉い、病院行こっか」
この時のために勉強しておいた陣痛の間隔と病院に行くタイミング。
そして準備しておいた入院セット。
それらを車に乗せて、ゆっくりと亮平を連れて行く。
そして後ろの席に亮平を乗せ、病院へ連れていった。
俺は亮平をパニック状態にさせないように
冷静を装っているが 気持ち的には大分パニックだ。
＊
「亮平〜、大丈夫だよ偉いよ、頑張ってるよ」
病院へ着くと、本格的な陣痛が始まってきた。
陣痛の時は “ 頑張れ ” よりも “ 頑張ってるよ ” って
褒めてあげると良いと知って、痛みで震える体を摩りながら声をかける。
「よし、亮平くん分娩室行こっか」
助産師さんがそう言うと亮平の顔が強ばった。
そりゃ、怖いよね。ここからまた痛みが強くなる訳だし
何も出来ないのが本当に辛いし、申し訳ない。
「れん、隣に居るだけでいいからっ、」
もう、こんな時にまで優しさ出さなくていいから。
＊
「い゛っ、ん〜、！無理、無理無理、」
「無理とか言わない大丈夫だよ〜」
「無理なの無理なの、ほんと無理なの、！痛いの、」
お産の終盤、亮平はもうパニックでずっと “ 無理無理 ” と叫ぶ。
助産師さんって、凄い。ずっと冷静。
俺は泣きながら苦しんでる亮平を見て、一言も声が出ないのに。
「頭見えてきたよ〜もう少し」
「亮平、もうちょっとだって」
「ん〜、もうだめ、むりむりむりっ...！」
＊
病室に響く、甲高い元気な産声。
「はい、元気な男の子二人よ！おめでとう！」
「っ、はぁ、はぁ、れん、俺産んだの....？」
「うん、終わったよ、産んだよ。ありがとう、愛してる」
「良かった.... れん、俺もありがとう、愛してる」
そう言った亮平の頬には一筋の涙が流れた。
元気な双子の男の子。
俺も、亮平も、この上なく幸せだ。
小さな体を抱くと、じんわりと体温を感じる。
尊い二つの命。心の底から愛おしさが込み上げてきた。
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ビューティーコロン(プロフ) - Ryokaz46さん» ありがとうございます！はい、宜しくお願い致します^^* (2021年2月14日 15時) (
レス) id: 2f0dffbd3f (このIDを非表示/違反報告)
Ryokaz46(プロフ) - 続編最高でした！ これからの作品も楽しみにしてます！ (2021年2月14日 15時) (レス) id: 33de97aef7 (このIDを非表示/違反報告)
ビューティーコロン(プロフ) - 繋都さん» ありがとうございます！ハピエンにしました^^* (2021年2月8日 23時) (レス) id: 2f0dffbd3f (このIDを非表示/違反報告)
繋都(プロフ) - 続編ありがとうございました！ くっついてくれてめっちゃ嬉しいです！ これからの作品も楽しみにしてます！ (2021年2月7日 16時) (レス) id: 4143e4b1c4 (このIDを非表示/違反報告)
ビューティーコロン(プロフ) - ひまりんさん» ありがとうございます！実は皆様に好評でしたので、続編書くつもりでいました^^* (2021年2月3日 15時) (レス) id: 2f0dffbd3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ビューティーコロン
| 作成日時：2021年1月16日 0時
