やまだくん ページ14
裕翔side
今日は昨日より数分早く家を出た。
先月から始めた一人暮らしで慣れない毎日が続き、そこに加え会社という新たな経験をすることとなった。
はっきり言うと、少し心が騒ついていた。
昨日、同期である山田くんという人と一緒に帰ってきたのだが、俺がすかした態度をとった。
なんか鼻につくっていうか。
どうせ、知り合いがいてこの会社に就職したのだろうとか、やる気のないやつだとか。
そんな風に考えていたときだった。
思わずため息をつきそうになる。
前方に今話していたお方がいたのだ。
だけど、昨日と少し様子が違った。
頭を抑えてる?止まってない?
カランッ___
涼「えっ?」
最悪だ。石を蹴ってしまったらしく音が鳴り、山田くんはこちらに気づいてしまった。
涼「あっ!中島くんおはよ!」
「、、ん。ぉはよ。」
涼「ねぇ一緒にいこうよ!」
「、、うん。」
余っ程俺の態度や顔つきが悪かったのか、
涼「、、ッごめん。嫌だったらいいんだ。ごめんね。」
少し泣きそうな顔で言われたらなんだか申し訳なくなって、
「いや、一緒にいこう。」
涼「んふっ。うん!」
パッとこちらに振り向き笑顔で頷くものだから、子どものように一瞬みえてしまった。
「、、そういえば、有岡さんと知り合いなの?」
ちょっと嫌味も含めて聞いた質問だったのに、
涼「昔、近所だったんです。何回か遊んでもらったこともあって。ずっと会えてなかったので、なんか昨日会ったとき嬉しくて!」
そう笑顔で答えた。
「えっ?有岡さんがいるからこの会社に入ったんじゃないの?」
涼「えっ?大ちゃんとは連絡先も交換してなかったからなー。この会社に入ったのは違う理由かな。」
「理由って?」
涼「んー。また今度ね!」
僕が最初に思っていた人とは違うようだ。
後の数ヶ月間で、より一層そう思うことになるのだというとこを、このときの俺はまだ知らない。
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さき(プロフ) - JUMPLOVEさん» 嬉しすぎます!!毎日見に来てくださるなんて、飛んで喜びます!←ありがとうございます!頑張ります! (2020年4月19日 0時) (レス) id: 7b1fe2d542 (このIDを非表示/違反報告)
JUMPLOVE - すっごい好きです!毎日見に来てます!!応援してますので、更新頑張ってください!! (2020年4月18日 23時) (レス) id: e3c5443f13 (このIDを非表示/違反報告)
さき(プロフ) - ゆーさん» 大好きですと、、、すごく嬉しいです!毎日の楽しみだなんて、なんてもったいないお言葉、、!ありがとうございます!頑張ります! (2020年4月3日 2時) (レス) id: 7b1fe2d542 (このIDを非表示/違反報告)
ゆー(プロフ) - このお話大好きです!毎日の楽しみになってます!さきさんのペースで頑張ってください! (2020年4月3日 1時) (レス) id: a344f95c5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さき | 作成日時:2020年3月24日 14時