同じ席 (ページ8)

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もしかしたら、彼はこの絵を描いた人を知ってるのかもしれない！

そう思い、

「あのっ！この絵描いた人って・・・」

って、彼に話しかけたよう時

「Aー！！」

教室の前の方から、私を呼びかける友人の声がした。

「あっ！ごめんなさい！！

あの子に用があったんです！！」

健人「・・・ううん！俺の方こそなんかごめんね？」

なにか言いたそうだったけど、またも謝られてしまった。

「いえいえ！こちらこそっ！では・・！」

そう言い残し、後ろ髪を引かれつつ結衣の元に向かった。

結衣「なにっ？A、中島くんと知り合いなの？」

さっきの彼とのやり取りを見ていたであろう結衣に、好奇心からかキラキラした目でそんなことを聞かれる。

「ううん。さっきちょっと話しかけられたの」

結衣「お！Aもついにモテ期かー？？」

「違うってば！笑」

そんなやり取りのあと、結衣とたわいない話をした。

同じ学校なのに、あまり会わなかった結衣と話すのも久々だったため、気付けばお昼休みの終わりを告げるチャイム。

「あ、もうこんな時間かー。あっという間！笑」

結衣「ほんと！話し足りない！笑

今度Aの家行くわ！」

「来て来て！楽しみ！！

あ、教科書ありがとね、ほんと恩に着ます！放課後返しに来るね」

と、別れを告げて足早に友人の教室を後にした。