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勝利「なんか最近、やけにウキウキしてない?」
家も近所の勝利と歩いて帰っていると、私の顔を覗き込むように聞いてきた。
「ええっ!?分かる?」
そう言って、ニヤけそうになる顔を必死に抑えた。
勝利「いやもうA、これでもかっていうくらいニッコニコで歩いてるんでね」
「ふっふっふー!今、私に素敵な出来事が起きてるの!」
勝利「素敵なことって、なんだよ・・・
、、彼氏でもできた?笑」
「ちがうし」
茶化すように聞いてくる勝利に、食い気味で否定する。
勝利「じゃあ、なにがあったの」
「秘密です〜」
勝利「ケチくさっ」
何も分からず不満気な顔をしてくる勝利に、少しだけ優越感。
「いくらでも言ってくださいな笑」
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一週間が過ぎ、ようやく美術の時間。
美術室の私の席に座り、ドキドキしながら机の上にあるだろう落書きを見る。
「わっ・・・」
小さく出た自分の声にびっくりでして、慌てて手で口を塞いだ。
手で塞ぎ隠れてる口元は、ニヤけて仕方がない。
そこに描かれていたのは、
私が描いたヴァイオリンを奏でる少女の周りに
小鳥やリス、子ウサギに蝶々
無数の小動物達が、そのヴァイオリンの音色に合わせて歌っている。
こんな机の角では、もったいないくらいの素敵な絵が広がっていた。
こんな絵を描く人が早く知りたい!
女の子なら友達になりたいし
男の子だったとしても、緊張するけどお話がしたい!
募る気持ちに胸がはち切れそう・・・
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作者名:ミミコ | 作成日時:2019年2月9日 12時