共に負ったいつかの古傷#3【S×J】 (ページ10)

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Sside

＿＿＿

強がっていて実の所弱かった俺は、あんな風に逃げてきたせいで次に松本に合わせる顔がなかった。

だから。

次の日も、その次の日も学校に行けずにアジトで1人ボーッとしていた。

時折、学校をサボってる他の奴らがやってきて驚いた顔をされて。

相葉にも昼一緒に食べれない事を告げると何故だと追求された。

S「わりぃ。今日学校行ってねえんだわ」

A「それ昨日も言ってたけど！？
なんで急に行かなくなってんの？」

学校くらい行けよってか。

でも授業にすら出てないんだから行ったところで変わらない。

それに、、アイツに会うのが……

どうしてだか躊躇われる。

相葉にもう一度謝ってから電話を切った。

アジトのソファに寝転び、ふとこの間の事を思い出した。

俺はここでアイツに怪我の手当てをされて。

松本を守る、なんて思ってはいたけど俺の方が誰のことも守れないような酷い奴だ…。

.

＿＿＿“現実”から逃げるなよ

夢で聞いたあの声が何度も何度も繰り返される。

脳裏に焼き付いて離れない。

守らせてくれよ、俺に……。

どうして俺はいつまでも弱いままなんだ、、変わりたい。

そしてアイツを変えてやりたい。

自分に自信がないのにそんな資格…ないんだろうけど……。