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95.＿＿ ページ19
Sside
何も言葉が出てこなかった。
だってこんなの。
どうしろって言うんだよ……
俺なんてもう、こんなねじ曲がった人生なんて、変えられる訳がない。
S「俺なんてもう、変われねえよ……」
J「嘘。そんなこと思ってないでしょ。
智とタイマンした時櫻井俺に言った。
変わるんだよ、俺も、お前も、、って」
あんなの、口から出た咄嗟の言葉だ。
あの時は松本が、消えてしまいそうで怖かった。
だから、俺はコイツを変えたいと思ってそう言った。
でも、、、
俺にそんな資格ないのか……。
心の中で自分を嘲笑う。
目の前のコイツが口をキュッと閉じて、静かに屋上から去っていった。
その背中を俺は呆然と見つめる。
もう、追いかける気も起こらなかった。
ただその後ろ姿に向かって、
ごめん、と呟くだけで、
無性に溢れ出しそうになった涙を堪えるように上を向いた。
.
星が綺麗に光っている。
＿＿＿＿俺はどうすればいい？
空に問いかけた。
＿＿
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作者名：syuka | 作成日時：2018年7月7日 23時
