共に負ったいつかの古傷#5【S×J】 (ページ9)

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Sside

思い当たる所を探し始めた。

初めは屋上、それからよく行ってた教室。

そのどこにも松本の姿はなかった。

S「……なんで何処にもいないんだよっ」

まさかニノや大野が俺に会わせないようにしている？……そんなまさか。

もうその件については和解したはずだ。

急に不安になって松本に電話をかけた。

おかけになった電話は…………

えっ……なんで。

意味が分からない。

電話が繋がらない……？

出ないならまだしも、繋がらないってどういう事だ。

あと行ってないのはⅠ類の教室か……、、
居ても立っても居られずⅠ類のある棟へと急いだ。

S「松本！……あ、相葉……」

A「あえ？翔ちゃんどうしたの？
潤？潤なんてココに来てないけど？」

S「はあ！？まじか？
……松本が、松本がいないんだよ。どこにも」

A「はあ！！？どういうこと！？潤がいない？
大野たちのトコじゃねえの？」

大野達……アイツらのアジトってことか！？

ああ、それは考えになかった。

S「そっか……相葉！ありがとな。また後で！」

A「んー、またねー」

早く、早く松本に会いたい、あって伝えたい。

俺の気持ちを聞いて欲しい。

とにかく今出せる最大限のスピードで(元)大野組のアジトへと急いだ。

.

S「松本！」

N「うわビックリした……！
誰かと思ったら櫻井か。
久々来たから怒られんのかと思った」

S「……え、あれ、、松本は……？」

扉の向こうにいたのは驚いた様子のニノ、そして大野、その2人だけだった。

O「別に潤は呼んでねえよココに。
もう、ココなんてそんな来たくないだろうからな」

N「息ハアハア言ってるけど、大丈夫か櫻井？」

S「まっ……まじ、かよ…！？なんで……」

ここにも。どうして……。

.

N「潤がいない！？」

O「おい櫻井何やってんだよ潤に対して責任持てって言ったろ！」

S「ッ……！」

鈍い音が響いた。
いつのまにか大野に一発殴られていたらしい。

そんなの……俺だって、分かんねえんだよ。

ここに至るまでの経緯を2人に話すと、血相を変えて俺に向かってきた。

俺はココにいると思ってたんだよ。松本は。