共に負ったいつかの古傷#5【S×J】 (ページ12)

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Sside

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次の日は、まるで地に足がついていないみたいで。

現実が許容範囲を超えていて、フワフワと浮いていた。

大野たちと合流して4人で松本の行方をひたすらに探す。それでもいない……。

S「もう、、いいよ、みんな」

N「でも俺たちだって納得出来ないよ潤がいなくなったなんて」

O「潤もしかしたら…限界だったのかもしれないな」

S「そんなの……これからもずっと俺ん家に来てくれたらいいって言ってたのに」

N「そういう訳にもいかないでしょう、、他人なんだから」

諦めたように息を吐くニノと、何も言わずに黙っている相葉、そして置いてある椅子を蹴って苛立ちを表す大野。

俺だけじゃない、3人ともこの状況にどう対応していいか分からないという感じで。

……俺は松本の事が心配で仕方なかった。

ただこれ以上どうしていいかもわからなくて。

思い当たる節は全て回った。

吉本のところにだって行った。

それでも知らないここには来ていないと言われた。

もう、俺には…。

次第に悪くなる気分の中、重い足取りで帰宅すると、この時間には珍しく父親が家にいて新聞を読んでいた。

「翔、良いところにきた。
昨日潤くんから伝言を預かったんだ」

S「はっ！？伝言！！なんで父さんの所に…！？
てか、松本は、アイツは、一体どこに！？」

「翔！少し落ち着いて聞きなさい。
別に潤くんは一生いなくなった訳じゃない」

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