＊雅紀 SIDE ページ22
・
仕事が終わって携帯を開くと、
智さんからメッセージが来ていた。
簡単な挨拶文と
今度飲みに行こうって言う社交辞令…
俺は今日にでもすぐにでも行きたかったから
「早くていつ行けますか？」って返信をした。
そしたら「一番早くて今日(笑)」って来たから、
速攻近所の焼き鳥屋に待ち合わせして飲んだ。
智「まさかバツイチだったとはなぁ…」
雅紀「バツイチって言うか、未婚なんですよ」
焼き鳥を頬張りながら智さんのぼやきに返事をする。
目の前に広がる煙り、ふんわりと遮る視界。
アルコールの成分がいい感じに脳内を刺激して
物事を深く考えられなくなる。
智「え、不倫？」
雅紀「さぁ〜父親の事は一切言わないんで。その事もあって親からは勘当されちゃって」
智「親子さんは反対してたんだ？」
雅紀「誰の子どもか言えないような相手の子どもなのかって。まぁわからなくもないですけどね」
ふっと智さんのグラスを見ると空だった。
「何か飲みます？」と聞くと
「じゃぁ同じの」と、
飲み会決行の合図。
雅紀「それでも姉貴は産むことを諦めなかった」
智「相手の人はその事知ってんの？」
雅紀「さぁ…ただ、知ってて現れないなら相当最低な男だと俺は思いますけどね」
こんな話を智さんにしたってバレたら
姉貴に怒られちゃうかなとは多少思ったけど、
お互いにアルコールも入ってるし
覚えてないって言って許してもらおう。
だって嘘は言ってないし。
全部本当の事だから。
雅紀「智さん。姉貴の事本気で好きなら、カズと潤の事も好きになってくださいね」
智「うん。わかってる…」
雅紀「姉貴が親に勘当されても守り抜いた命なんです、あの二人は」
智「うん」
雅紀「それをわかってくれる人じゃないと、姉貴を幸せにする事は出来ないと思うから」
智「…」
雅紀「姉貴にもカズにも潤にも、幸せになってもらいたいから。俺は」
そこまで言って
俺の記憶は途切れた。
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砂希流(プロフ) - 美唯さん» 積極的な大ちゃんと急接近。コメントありがとうございます！！ (2014年12月7日 0時) (
レス) id: 65547f40c2 (このIDを非表示/違反報告)
美唯 - 楽しく読ませて頂いてます(笑)大ちゃんとどうなるの？？続き楽しみ(笑) (2014年12月1日 0時) (レス) id: 14862b15c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：砂希流
| 作成日時：2014年11月21日 1時
