ゆがみ ページ21
.
こうして雅紀も和也も
少しずつ潤を気にかけてくれるようになった。
まだ不器用だし、
素直には受け入れてくれない部分もあるけど、
全然接しない翔よりはマシ。
潤も翔とは
少し距離を置いている気がする。
気難しいって言うか、
読めないからかな何考えてるのか。
それだけは昔も今も変わらない。
一難去ってまた一難。
家族が家族らしくなったところで、
今度は私が
体調不良になった。
智「入院した方が体休まるっしょ？」
A「私は早く帰りたい。この通り元気だもん。」
智「まぁ明日の精密検査が終わるまでは少しゆっくりしなよ。」
原因がすぐにわからなくて、数日間の入院。
和也が雅紀とお見舞いがてら
服や下着の入ったバッグを届けてくれた。
雅紀は反抗期真っただ中で色々文句言ってたけど、
和也のために一緒にきてくれた。
あの事故以来、和也は
一人で家を出て行くのが怖いみたいで、
また潤が追っかけてこないかと気になるとかで
気を利かせてくれたみたい。
潤は智君と一緒に来てくれた。
小学生になって、毎日
お勉強にお友達と遊ぶ事に楽しんでいる潤。
病室でいっぱいお喋りしてくれる。
翔は高校1年生。
中学では勧められた頭の良い私立を蹴った。
高校はそこそこ成績の良い都立へ進学した。
相変わらず口数は少なく、
最近では家にも寄り付かない。
本人曰く図書館で勉強らしいが…
そこに輪をかけてお見舞いには
一度も来なかった。
私と智くんの代わりに
店番をしてくれているみたいだけど、
本当のところはわからない。
翔は16歳。
雅紀は13歳。
和也は11歳。
潤は7歳の時のこと。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 677人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：砂希流
| 作成日時：2019年2月23日 23時
