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一難去って ページ18
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雅紀を注意して、
潤に対する態度は
少し柔らかくなったような気がする。
翔と和也は
あまり潤に接しないから何とも言えないけど、
露骨な態度はなくなり、
潤の言葉や表情も柔らかくなってきた。
潤「潤もにぃ達と一緒が良い！」
私達がわざと兄弟だからとくっつけるように仕向けたりして、
潤はにぃ達と一緒というのを喜ぶようになった。
にぃ達に僕も僕もと発言するようになって、
昔だったら露骨に言ってたにぃ達も、
不服そうな顔しながらも何も言わずに受け入れて…
それを潤は仲良くなったと捉えたようで、
ニコニコとよく笑い、
にぃ達にひっつくようになった。
そんな時だった。
「大変よ！大野さん！！潤君と和也くんが！！！！」
常連さんが店に駆け込んできた。
そして
連れて行かれた先には、
すごい人だかりと救急車…
その中心部には放心状態の和也と、
倒れている潤がいた。
A「和也、どうしたの？何があったの？！」
和也「………潤が、…………ついてきて……」
体が震えて言葉が出ない和也。
その内にポロポロ泣きだして、
呼吸が乱れてくる。
私もパニック状態で
救急隊の人に一緒に乗るよう言われる。
潤の意識はあったけど、
後頭部を打っていて出血もあったから
そっちが心配で。
和也に問いただす暇はなかった。
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作者名：砂希流
| 作成日時：2019年2月23日 23時
