言葉遣い ページ16
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どうしよう。
どうしたら良いんだろう。
今更にぃ達を怒れない。
仲良くしろなんて言えない。
急に、なんで今更…
でも潤は、潤の心はもしかしたら
知らないうちに荒んでいるのかも。
可哀想な思いさせてるし、
この家に生まれてきたが故に
こんな思いさせて、潤が可哀想。
潤に対する申し訳なさ、
にぃ達に対する自分のしつけの甘さを感じて
苦しくなった。
智「人に対してという意味ではやっぱり怒るべきなのかもね。」
智くんは私の話にそう言った。
潤相手だからという理由で
見過ごしてきた3人の態度や言葉。
その結果、潤に悪影響を与え
3人にもそれが弟に対する接し方と
認識させてしまった。
これは大問題だ。
普通の家族ならやっぱりあり得ない。
度が過ぎた光景。
今後は心を鬼にして見直すべき。
それが我が家の出した答え。
潤「ママ〜その本取れ。」
確かによく聞けば、最近の潤の言葉は荒い。
拙い言葉で単語だけ伝えているようにも聞こえるが、
それはまさしくにぃ達のセリフ。
しかもその表情まで同じ。
真顔に少し悪意や嫌気の混じる敵視した目つき。
こんなのダメだ。
このまま潤を大人にしちゃいけない。
雅紀「お前そこ邪魔。どけ。」
A「雅紀。もう少し優しく言って？潤だってもう言葉わかるんだから足で蹴らない。」
雅紀「は？何今更…」
A「お兄ちゃんとして恥ずかしくないようにしなさい。」
雅紀「意味わかんない。何なの？今まで何も言わなかったくせにさ！」
雅紀が逆ギレしても完全無視。
こんな事は初めてだけど、
私はこの態度が一番雅紀の心に響くことを知っている。
雅紀が何を言おうと暴れようと無視。
それが私の意志の硬さを表すように。
雅紀「何なんだよ！！！！」
ドアを思い切り閉めて部屋を出て行く雅紀。
その様子を心配そうに見る潤。
こういうところは潤本来の姿なんだけど、
どうしてだろう。
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作者名：砂希流
| 作成日時：2019年2月23日 23時
