弱肉強食ルール ページ14
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潤「あ！潤のからあげ…」
雅紀「は？名前書いてねーし、これは俺だっつーの。」
智「こら、雅紀！」
雅紀「なんで俺ばっかり…」
智君に怒られて少し不服そうな雅紀。
潤が一人でご飯を食べられるようになって、
大皿におかずを盛り、
みんなで箸で突くようになると、
こんな嫌がらせは日常茶飯事となった。
男の子だし、
食べ物に関しては特に闘争心に燃えていて、
雅紀は自分の意のままにがっつくし、
翔も気にしてないようで
自分の食べたい量を確保する。
和也もそんな二人や潤に負けじと
パクパク食べる。
時にはこうして大皿の上で
つたない箸を滑らす潤から
和也がおかずを横取りする。
完全なる嫌がらせ。
悲しそうな顔の潤…
でも決して泣かない。
それがにぃ達を
更にイライラさせると知っているから。
そのせいか潤は、
兄たちに負けず劣らず、
結構な負けず嫌いになった。
我が家の特別ルール。
次のおかずを取るときは
自分の取り皿におかずが載っていないこと。
口の中に入っていれば手を出して良いけど、
取り皿にいくつも確保するのは禁止。
この頃からそのルールが出来た。
だからみんなモグモグ。
食べる、食べる。
一言も喋らずに一点集中。
一人ずつ始めから
取り分けておこうかなとも思ったけど…
それだとみんなで一緒に食べなくなる気がして。
一番下の潤には不利だけど、
世の中は弱肉強食。
足りなくなる事はないように
多めにおかずを作って、
にぃ達に取られても
私の分をあげたりして。
潤も一人前に食べれるようにした。
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作者名：砂希流
| 作成日時：2019年2月23日 23時
