五人家族 ページ2
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雅紀「あひゃひゃ！翔ちゃん！」
翔「…やめろ…」
テンションが上がりすぎた雅紀は、
チラッとこっちの反応を見て
翔の背中に飛びつく。
いつもの冷静な態度で雅紀に接するけど
根は嬉しい。
背中にひっつく雅紀を
振り払うことなく読書を続けてる。
まるで二人で読んでるみたい。
懐くというより馴染んできた二人。
そんな時、施設から連絡があって…
A「え…もう一人ですか？」
里子を預かって欲しいとのことだった。
二人より年齢も幼くて
特定の大人に甘えたい年だからってことで、
何の問題もなく二人預かっているし、
良かったらって
しかも雅紀が施設にいたときに一緒にいた子だからって。
A「家族に相談しても良いですか？」
私一人で決められないから家に帰って、
まずは夫である智君にその話をした。
智「へー雅紀にいちゃんになんのか。」
まだ返事してないけど…
智「良いんじゃない？翔も雅紀来て変わったし。変化あるかもよ。」
あっさり承諾。
あとは子どもたちの反応なんだけど…
直接うちに来てその様子で決めようかと思った。
でも、ほぼ決まりって感じかな。
雅紀「和也〜ここがね、僕らの部屋だよ！」
家に和也を連れてきたら雅紀がすごく喜んで、
和也の手を引いて家の中を案内してくれた。
悪戯ばっかの雅紀とは別人みたい。
智君と目を合わせて微笑んだ。
それから我が家は、夫で父の智君。
7歳で長男の翔、
4歳で次男の雅紀、
2歳で三男の和也、
そして母の私という
五人家族になった。
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作者名：砂希流
| 作成日時：2019年2月23日 23時
