―SIDE：友 ページ33
・
相葉「家族として……ちゃんと、向き合ってよ……」
出てくる涙と荒れた呼吸をなんとか整えて、
たったそれだけ言葉にできた。
俺の視界には
もうニノの後ろ姿しか見えなかった。
俺の言葉には何も言わず、
表情が見えないくらいに
うつむいたかと思ったら…
そのまま、俺に
背を向けたニノ。
でもその肩は、小さく…
震えてた。
俺は、
ニノの涙を、
初めて見た。
和也「何よりも誰よりも沙耶とAが大切なんだ…
それは今も昔も変わらないし、嘘じゃない。」
相葉「……」
和也「でも、それを俺がうまく伝えられなくて…
素直に言葉や態度にしないと伝わんないって、
わかってたはずなのに出来なくて…」
ニノの表情を覗き込むように、
向かい側に立つと、
やっぱりニノの瞳から…
ポロポロと、
涙がこぼれていた。
溢れ出る雨粒のように、
ポロポロ…
ポロポロ…
相葉「バァーカ！今頃気づいたっておせぇんだよ！
俺だったらいつでも話聞くから…もっと頼ってよ！」
和也「んふふっ……相葉さん。ありがとうございます。」
ニノの頭を小脇に抱え込んで、
頭をワシャワシャと撫でたら
二人で笑顔になった。
昔みたいに、
じゃれついて遊ぶみたいな感覚。
中年のおじさん二人が号泣して
ぐちゃぐちゃな顔のまま、
ふざけて笑いあう…
きっと傍から見たら
相当汚い絵図らだろうけど、
今はそんなこと気にしてらんない。
気にしなくていいと思う。
それよりもっと
大事なことがあるから。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 349人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
砂希流(プロフ) - あらかさん» マイペース更新ですが、あたたかく見守ってください☆ (2015年5月6日 9時) (
レス) id: 84c7c64133 (このIDを非表示/違反報告)
あらか - すごくおもしろいです! 更新待ってます！ (2015年4月26日 22時) (レス) id: 9b9db0f0d7 (このIDを非表示/違反報告)
砂希流(プロフ) - なしょふんさん» ありがとうございます☆更新遅いですが頑張ります♪ (2015年4月25日 16時) (レス) id: 091628685b (このIDを非表示/違反報告)
なしょふん - 凄く上手ですね！！更新がんばってください！！！！ 待ってます！笑 (2015年4月20日 17時) (レス) id: 983fd5db04 (このIDを非表示/違反報告)
砂希流(プロフ) - ∞赤(´・ω・｀)青∞ :コメントありがとうございます☆更新遅くなりました〜 (2015年4月4日 1時) (レス) id: 84c7c64133 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：砂希流
| 作成日時：2015年3月3日 1時
