【短編集】Sweetie シルク モトキ マサイ

(13)幼馴染×シルクロード ページ29

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シルクSIDE

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「それでさー、この前モトキがね？…

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日曜日の昼下がり。

家の近くのカフェに入った俺らは
久々の再会だというのに
Aはさっきからずっとモトキの話をしている。

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シ「おうおう、そんで？」

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小中が一緒だった俺とAとモトキ

でも俺が中3の卒業間近で
引っ越しが決まってしまい
2人とは離れ離れになってしまった。

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んで今日は半年ぶりの再会。

半年だけど毎日会ってた頃と比べてしまうと
もう5年くらい会っていなかったような
感覚。

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モトキは今日用事があって
どうしても来れないらしい。


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まあ俺ら三人で仲良かったから
モトキの話をするのはいいんだけどさ

いいんだけど…

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「少し間違ったら池に落ちてたかもしれないの！

だからシルクがいたら運動神経いいから
そんなことなかったのに〜って
2人で話してたんだ(笑)」

シ「まじか(笑)それは災難だわ」

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さっきから気になんの。

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前みたAと少し違うとこ。

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「モトキ会いたがってたよ
シルクに会えなくて」

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頰をピンクに染めながら
流暢に喋って

モトキモトキ、って。

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なんとなく分かったよ？

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分かったけどさ
認めたくなくて。

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でも聞きたくないのに

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シ「Aさ」

「ん？」

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ストローを咥えて
りんごジュースを飲み始めたAに
核心をつく。

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シ「付き合ってんのか？

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…モトキと」


「え…？」

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自分で言った言葉なのに
ぐさっと刃物で心が刺されたような感覚になる。


なんで知ってるの？
っていう顔でりんごジュースから
俺に目線を移した。

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シ「…そっか」

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今度は俺がミルクティーを飲み始めた

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