(1)ドSなシルクロード ページ1
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シルクさんにとって私はただの後輩だ。
「…あ！」
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駅前のコンビニでシルクさんが
口に手を当てながら寒そうに店の中に入って行く姿が見える。
郵便局に寄って、その帰りだった私。
こんな奇跡ある？って何度も自分に問いながら
電柱に隠れてコンビニから出てくるシルクさんをうかがう。
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偶然を装って店の中に入るのもいいけど、
嘘がつけないタイプだからキョドって終わりそうだし、
かといってこのままここにいるのもなぁ。
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と、そんなことを考えている間に
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シ「あれ、A？」
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肉まんを頬張りながらシルクさんが私に声を掛けた。
美味しそうに肉まんを頬張るシルクさん。
でもちょっと熱いようで
二口食べたあたりで大声で「あっつ！」とオーバーリアクション。
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「し、シルクさん！ぐっ偶然ですね〜！」
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…何が偶然だ、待ってたくせに。
って自分に突っ込みながら、ぎこちなく返事をする。
するとシルクさんは私を下から見上げて、
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シ「…寒いのにどした？(笑)」
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…偶然じゃないことが即バレ。
単純に私が分かりやすすぎるのか
シルクさんが鋭すぎるのか…？
…ってどっちもか。(笑)
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だからシルクさんには敵わない。
でも、こういうのが好き。
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…
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って今の完全にドM宣言だ、、、(苦笑)
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「あ、ちょっと私もコンビニ寄ろうと思ってて…」
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嘘ってバレるって頭では分かってるのに
必死で弁解してしまう。
するとシルクさんはニヤニヤしながらグッと私に近づいてくる。
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「ち、ちかいです…」
心臓が持たなくて後ずさりするけど
すぐ後ろにある電柱にゴンっと頭をぶつける。
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シ「俺待ちしてた？」
「え？」
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私の目をまっすぐ見ながら、
肉まんをぱくぱく食べ続ける。
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シ「だから、俺のこと待ってたの？」
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シルクさんの大きな目が私を捕らえる。
吸い込まれそうな圧力に
私は何も言い返せずコクン、と頷く。
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シ「やっぱり(笑)」
肉まんを食べ終わったシルクさんは満足そうな表情をしてから
ゴミを袋に入れて、そのまま
コンビニに設置してあるゴミ箱に袋を入れた。
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こうやって遊んでくれるのも
シルクさんにとって私は星屑みたいなもんだから。
たくさんいる中の、ひとり。
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3年2組コンソメ君 - WHITEさん» マサイ君のもめっちゃよかったです！マサイ君は優しいなぁ…。 (2018年3月5日 0時) (
レス) id: 7ccad67cab (このIDを非表示/違反報告)
WHITE(プロフ) - 3年2組コンソメ君さん» ありがとうございます！できそうだったら書かせていただきます！でもご期待に添えられるかすごく不安です…> < (2018年3月4日 22時) (レス) id: d932ddd84a (このIDを非表示/違反報告)
3年2組コンソメ君 - WHITEさん» ありがとうございます！すごくよかったです！これからもリクエストしてもよろしいでしょうか？WHITEさんの作品、大好きです！ (2018年3月3日 0時) (レス) id: 7ccad67cab (このIDを非表示/違反報告)
WHITE(プロフ) - 3年2組コンソメ君さん» さっきセカンダリ見てきました笑 タイムリー過ぎましたね笑 (2018年3月3日 0時) (レス) id: d932ddd84a (このIDを非表示/違反報告)
WHITE(プロフ) - 3年2組コンソメ君さん» 構想いただいてたの書き上げた後でした申し訳ありません！今後の作品の参考にさせていただきます、ありがとうございます。 (2018年3月3日 0時) (レス) id: d932ddd84a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：WHITE | 作成日時：2018年2月18日 1時
