(モトキメイン)『これからも、ずっと。II』 (ページ30)

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79.束縛ページ30

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モ「これからまた仕事で会う機会はあるの？」

「うーん、たぶん無いと思う。」

モ「そっか。」

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あれから私の家とは反対方向の電車に乗って、モトキの家の最寄駅についた。

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モ「束縛みたいな発言で俺もすごい嫌なんだけどさ、

もしまたシルクと会うようなことがあったら、一言俺に教えて？」

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「うん。わかった。」

ありがと、そう言われて駅からの道をまた歩く。

…でも、モトキにシルクさんと会ったことを伝えたところでモトキはどうするんだろうか？

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「ねえ」

モ「んー？」

「もしまたシルクさんに会ってそれをモトキに伝えて、そしたらモトキはどうするの？

私が伝えたところでさ…。

警戒心を強めるとかそういうこと？笑」

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思わず少し笑ってしまうとモトキもちょっと笑っていた。

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モ「そんなんじゃ足りないわ！」

「足りない？」

モ「俺の不安！そんなんじゃ緩和されない。」

「どう、するの…？」

へんな沈黙が何秒か続く。

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モ「さーね。どうするかは俺のみぞ知る(笑)」

「はい？！教えてよー！いじわる(笑)」

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今まで深刻な雰囲気だったのに少しずつ柔らかい雰囲気へと変わっていく
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そうしていちゃこらしているとモトキが急に足を止めた。

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「な、なに？」

モ「ここ、俺の家。」

「あ。」

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前も来たのになんだか忘れていた

前来た時はモトキが体調崩した時。

あの時はずっと走って来たからモトキの家までの景色とかちゃんと見てなかったからかな。

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モ「さあどうぞ、お姫様。」

少し笑いながらスーパーの袋持った王子がドアを開けてくれる。

「ありがとう、鍋の王子様。」

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誰が鍋の王子さまだ？！と突っ込まれながらも

私はモトキの家に入った。