(モトキメイン)『これからも、ずっと。II』 (ページ25)

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74.2度目の失恋。ページ25

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「シルクさん…。一回、離れてもいいですか？」

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優しく俺の肩を触って俺から離れる。

離れた瞬間、俺の前にAさんがいる、

そのだいぶ離れた後ろの方にどこか見たことのある顔が見える。

あれは…

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「シルクさん。だめですよ。」

シ「…だめ？」

「蘭さんと別れたからって私と付き合うのは、シルクさんのためにも良くないです。」

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なんで？

違うんだよ、蘭と別れたからAさんに乗り換えるとかそういうことじゃない。

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シ「ひどくないすか？

Aさんの目からは俺がそんなことする奴に見えますか？」

「あ、いや…。」

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ふとAさんのだいぶ後ろにいる見慣れたやつの正体がわかった。

スーパーの袋を両手に持った、高校時代の友達。

暗くてよくわからないけど、ずっと俺らのことを見つめている。

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シ「本気なんです、僕。」

Aさんが俺を見つめる。

シ「一緒にお仕事させていただいた時から、ずっと。」

「シルクさん、」

シ「はい。」

「わたし、…

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わたし、今おつきあいしている人がいて。」