(モトキメイン)『これからも、ずっと。II』 (ページ3)

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52.片思いページ3

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モ「いやあの～。こういうの言っていいのかな～。」

そう言って急に幸せそうな顔になるモトキさん。

私はすぐ分かった。

きっと…きっとAさんと付き合うことになったんだって。

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ぺ「嘘！？もう既に付き合ってんの？」

モ「ほんと最近なんだけどね…？」

私と目が合うと、苦笑いしながら残っていたビールを飲み干した。

私に話していた人だからって尚更モトキさんは恥ずかしいんだろうな…なんて

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本当は私はモトキさんのことが好きだった。

はじめは優しい先輩、ってだけだったんだけどいつのまにかモトキさんの笑顔と優しさに惹かれていた。

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だからモトキさんには好きな人がいるって駅で知った時はショックだった。

でも、Aさん、って人のことが相当好きみたいだったから私は無理だと思った。

Aさんのことを話しているモトキさんはいつもより饒舌でずっと楽しそうにニコニコしていた。

普段も素敵な笑顔なのに、それ以上にきらきらした笑顔で話すから…

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モトキさんが幸せならいいじゃん。

そう思おうと自分で自分に言い聞かせていた。

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そしたらあっという間に二人は…

付き合うことになったんですね…

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マ「ちなみにだけど会社内？」

珍しく上司が話に食いつく。

ぺ「ほら～マサイ様が聞いてるんだから答えなさい！」

モ「え。ま、まあそうです。」

マ「も、もしかして…！？」

そう言ってマサイさんが私の顔とモトキさんの顔を何回も見る。

ぺ「エッ！」

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さっきまでモトキさんに寄っかかっていたぺけたんさんが一気にモトキさんから離れる。

モ「ばか。違いますよ、宮沢ちゃんは可愛い後輩です(笑)」

ごめんね、宮沢ちゃん(笑)って笑いかけてくる。

私にしたら、謝られるのが一番辛いのに。