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「お、おはよう！！」
いつも通りショッピと二人で登校していたところ校門でゾムに声をかけられる。彼を見た途端ショッピはあからさまに顔を歪めた。
「………こいつか」
『おはよう』
「おはよ……ってショッピくん昨日も会ったやん」
「昨日は姿が見えなかったので。こいつが姉さんに付き纏うクソ野郎か、と」
「クソ…って酷ない？俺は仲良くしたいのに……」
『はいはいここ校門。その辺でやめときな』
二人の腕を掴み下駄箱の方へと足を進める。積極的だのなんだの聞こえてくるが無視だ無視。クラスが同じのためゾムと靴を履き替え終わるとショッピが来るのを待ち二人で……いや、後ろを付いて来るゾムも含め三人で部室へと向かう。
入学したばかりの頃からのショッピの我儘……可愛いおねだりで出来るだけ一緒に居たいからとチャイムが鳴る五分前までは部室で過ごすことが決まっている。だったら登校を遅くすればいい話なのだが自宅が苦手、というか部室の方が落ち着くらしい。
『で、ゾムはどうして付いて来たの？』
「ほんま、俺と姉さんの二人きりの時間を邪魔する気ですか」
「ち、ちゃうやん！お、俺たちもう友達……やし」
被っているフードを目一杯引っ張り真っ赤になった顔を隠そうとしている。見えているけども。すると突然机をバンッと叩き身を乗り出してくるゾム。
「だ、だからな！部活、俺も入る！Aと同じ部活！」
『え？』
「は？」
「俺のことちゃんと見てくれたやつ、はじめてやし……それにAもショッピくんも俺と同じって聞いて、仲間がいるのは心、強いし……」
そんなの私や部長以前にショッピが許さないだろうと思い彼の方へ目を向けた。だが予想とは違い少し不愉快そうではあるものの否定はしないようだ。私の視線に気づいたのか小さく口を開く。
「……俺は別にいいっすよ」
『ほんとに？』
「大丈夫。一緒ではないけど、気持ちは分かるから」
『まあショッピが嫌じゃないなら部長に入部届貰ってくるよ』
「ほんま！？ショッピくんありがとお！」
「あんま喜ばない方がいいっすよ、姉さん部長に会えるのが嬉しいだけなんで」
『うるさい』
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すぴのさうるす(プロフ) - まるさん» お褒めのお言葉有難う御座います！お楽しみ頂けますと幸いです。 (6月28日 22時) (
レス) id: d6eb525f65 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 死亡エンドと同じ作者様でしたか。向こうではまだリメイク後の1話のみだった為あまり正確な魅力には気付けませんでしたが、夢中魔法(と略させていただきます)とても好きです。続編楽しんで来ますね (6月28日 2時) (レス) id: 33402943a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すぴのさうるす | 作者ホームページ：http://around-the-clock
作成日時：2022年10月21日 23時
