3.5��閑話休題 ページ32
「ど、どうですショッピさん、そろそろ認めてくれたり……」
「……………」
「あのぉ………」
「………喉乾いたなぁ」
何だこの既視感を感じる状況は。授業終わりゾムと共に部室へと向かうとソファーに腰を掛けるショッピに媚びを売る鬱、そして笑いすぎて声も出ていないコネシマの姿が視界に入る。ショッピの漏らした言葉にそそくさとココアを準備している鬱だが部室にいることも勝手に部内の物を使用していることも何一つ理解出来ていない。コネシマに近付き現状の説明を求めると息を切らしながらも鬱が入部の事後報告を行いショッピは気を悪くした、とかなんとか。いつの間に入部届を出したのか疑問だが彼は私に気付くと頬を緩ませこちらへと歩み寄ってくる。
「これからは部活でも一緒、やね」
『いつの間に入ったの？』
「シッマに聞いて部長さんに入部届貰ったんよ、でそのまま出してきたってわけ」
「俺はまだ認めとらんけど」
『部長が許可したなら認める認めないは関係ないけどね』
この部室も随分と賑やかになった。私とショッピと、部室に来ることは滅多になかったが部長の三人だけだった頃が懐かしい。というか一体何人いるんだ私たちみたいな生徒が。いや、生徒だけとは限らない、教師の中にも存在する可能性は十分にある。この学園に入学したばかりの頃は想像もしていなかった。不可視に未来予知、それに服従…いや洗脳か？
それに＿＿＿＿
「あー笑った笑った。まあ仲良くしてこや、俺ら同じ穴の狢やろ」
「とても不本意です不愉快です」
「シッマと一緒は嫌よなぁ」
「アンタと一緒も嫌です」
「お、俺は嫌ちゃうで！！」
実際に見聞きしたことはないがまるで男子校のような雰囲気だ。場違い感をとても感じる、図書室で暇でも潰そうか。部室の外へ出ようと足を向けると呼び止められる。
「Aちゃん、はいこれ」
『……手紙？』
「気付いとったやろ？俺からの恋文。折角御近付きになれたんだしこれからは直接渡そうかな……って」
『はあ…』
手紙の中を確認すると今まで送られてきたものと同じような文章、いやいつもより一枚多いようだ。一歩前進したし書くこと変えてみた、と照れ臭そうに笑う様子はなんともまあ……気恥ずかしい。
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すぴのさうるす(プロフ) - まるさん» お褒めのお言葉有難う御座います！お楽しみ頂けますと幸いです。 (6月28日 22時) (
レス) id: d6eb525f65 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 死亡エンドと同じ作者様でしたか。向こうではまだリメイク後の1話のみだった為あまり正確な魅力には気付けませんでしたが、夢中魔法(と略させていただきます)とても好きです。続編楽しんで来ますね (6月28日 2時) (レス) id: 33402943a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すぴのさうるす | 作者ホームページ：http://around-the-clock
作成日時：2022年10月21日 23時
