1��幽霊騒動 ページ3
「しってる？今この学校で幽霊が出るって噂になってるの」
「なんでも俺の聞いた話によると本校舎の三階、二年の教室がある階の男子トイレの故障中の個室から男の泣き声が聞こえるんだってさ。個室の中を見ても誰もいない、なのに声は聞こえるし噂元の生徒は話しかけられたらしいよ。トイレの花子さんならぬ花子くんってね。どう？オカ研としては見逃せない噂じゃない？」
「え、興味ないって？はあ、相変わらずだね…オカ研に入ったって聞いたときは槍が降るんじゃないかってぐらいびっくりしたよ。まあAが楽しいなら別にいいけどさ、とにかく！伝えはしたからね、真実が分かったらまた教えてよ！」
________
「ここが事件があったっていうトイレなん？」
『うん、らしいよ』
友人によると本校舎の三階、二年の教室がある階の男子トイレの奥から二番目、用具入れの隣の個室が噂の壊れているトイレらしい。
『てことで、ショッピ見てきて』
「え、姉さんは？」
『男子トイレに女の私が入れるわけないでしょ』
「俺おるし大丈夫やろ」
そういうと私の手を引き清掃中の看板を立て中に入っていく。中は普通のトイレで特に変わった様子もなく、泣き声も聞こえなければ人がいる気配すらしない。
『ほらやっぱり嘘じゃん』
「んー、そうなんかなぁ」
『はい、これで終わり、とっとと次に行こ』
「でも今日はおらんかっただけかもしれんやん。また明日調べよ？」
『えー』
面倒臭いと嫌がる私にショッピは仕方ないと何処か不満そうな表情で口を開いた。
「……頑張ったら部長から褒めてもらえるかもしれんで」
『部長が？』
「俺からしたらそれで機嫌直られるんは複雑やけど……」
でも姉さんが喜んでくれるなら、と口を尖らせ目を逸らすショッピ。
そう、怒ると鬼のように怖い部長だが普段は優しく褒める所は褒めてくれる。オカルトなど好きではない私がこの部活に席を置いている理由は人が少なく静かで楽だからというのもあるが優しく頼りになる部長に憧れているから、というのが大きい。まあ怒ると鬼のように怖いというのは知らず、はじめて怒られた時は正直、布団の中で泣いた。
ということもあり私はなかなかに部長に弱い。褒められると嬉しいし怒られると泣く。ショッピはそんな私が気に入らないらしく部長への当たりが強い。
『そんな不服そうな顔しない、明日も調べに来よっか』
「………うん」
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すぴのさうるす(プロフ) - まるさん» お褒めのお言葉有難う御座います！お楽しみ頂けますと幸いです。 (6月28日 22時) (
レス) id: d6eb525f65 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 死亡エンドと同じ作者様でしたか。向こうではまだリメイク後の1話のみだった為あまり正確な魅力には気付けませんでしたが、夢中魔法(と略させていただきます)とても好きです。続編楽しんで来ますね (6月28日 2時) (レス) id: 33402943a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すぴのさうるす | 作者ホームページ：http://around-the-clock
作成日時：2022年10月21日 23時
