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コネシマはそのまま扉に手をかけるとショッピ面貸せ、と部室の外に呼ぶ。何で俺がと不満そうだったが背中を軽く押すと大人しく外へと足を進める。
先輩後輩同士、積もる話でもあるのだろう。大人しく本でも読んで待つとしようか。読書用にココアの準備をしていると先程閉められたばかりの扉が勢い良く開かれる。顔を向けるとやけに焦った様子で自分の荷物と私の荷物を纏め始める。
『どうしたの？話し終わった？』
「うん、やから早よ帰ろ、俺見たいテレビあんの思い出してん」
『え、まあいいけど』
自宅より部室の方が落ち着く、と言う彼にしては珍しい。ああ、そういえば今日の夕方はショッピの好きな女児向けアニメの映画の再放送だったっけか。なるほど、だとしたら納得だ。
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「ショッピ、今日は部活切り上げてはよ帰ったほうがええで。理由はまあ言わんけど大事やろ？お姉さんのこと」
くっそ、むかつく。
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『父さん相変わらず字が汚い』
自宅に帰ると脱がれた靴を見た途端自分の部屋でテレビ見てくる、と階段を駆け上がっていくショッピ。リビングへ向かうと仕事が早く終わったのか珍しく父親がキッチンに立っており、帰ってくるなり夕飯の買い忘れのお使いを頼まれる。まあ女児アニメを見る予定もないし部活に行けず暇だったからいいんだけどさ。
ということで通学路の途中にある近所のスーパーまで買い物に来たのだが買い出しメモの字が読みにくく、解読に時間がかかってしまった。早く帰宅しないと夕飯の時間がどんどんと遅くなってしまう。
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帰宅途中、ぽつぽつと雨が降り始めてくる。傘なんて勿論持ってきていないので走って帰るしかない。幸い頼まれたものの量は少ないためそれほど苦ではないだろう。
『............コネシマ？』
家の方面同じだったのか、目立つ金髪の後ろ姿が目に入る。一応知り合い...？を無視して並ぶのも違うだろうと声をかけようと足を進めるがどこか様子がおかしい。此処の歩行者用の信号は待ち時間が長いことで有名だ。実際今日も早く帰宅したいショッピがイライラしながら待っていた記憶がある。先程変わったばかりのため青になるまで暫くかかるはずなのに彼の足は止まる気配がない。
このまま赤信号を進むのではないかと彼の手を掴む。振り返ったコネシマの顔は驚きと焦りと、少しの安堵が表れていた……気がする。
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すぴのさうるす(プロフ) - まるさん» お褒めのお言葉有難う御座います！お楽しみ頂けますと幸いです。 (6月28日 22時) (
レス) id: d6eb525f65 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 死亡エンドと同じ作者様でしたか。向こうではまだリメイク後の1話のみだった為あまり正確な魅力には気付けませんでしたが、夢中魔法(と略させていただきます)とても好きです。続編楽しんで来ますね (6月28日 2時) (レス) id: 33402943a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すぴのさうるす | 作者ホームページ：http://around-the-clock
作成日時：2022年10月21日 23時
