◆ ページ16
『オカ研に何か御用ですか？』
「用がなかったらここには来んよ」
「だから姉さんはその用を聞いてるんですよ耳ついてます？」
ショッピは少し話をするぐらいと言っていたが彼の口の利き方からしてそれなりに距離が近いように感じる。コネシマの真正面のソファに腰を下ろすと私にぴたっとくっ付くように座るショッピ。それを見るコネシマは少し驚いたように目を見開いていた。
普段とは全く違う様子のため驚くのは無理はないが彼の目の前で堂々とシスコン発言をしているため気が付いているのだとばかり思っていたが違ったのか。
「……話ってのは未来予知についてや」
『随分とタイムリー且つ直球な話題だね』
「お前が……いや、お前らが俺を預言者やと疑ってるのは知っとる。だから教えたろ思てな」
『自分が預言文を送った張本人です、と』
雰囲気から何となく"普通では無い"とは思っていたがまさか私たちが探っているのに気付き直接言いに来るとは。知られて得なことなど無いに等しいだろうにリスクを犯してまでここへ来た理由は一体何だ？後輩を思って？いや、どうみたってそういう人物には見えない。
「そう訝しむなや、俺はただ聞きたいことがあるだけや」
「……なんですか聞きたいことって。態々ここに来なくても俺に聞けばええやないですか」
「お前は姉目当てで入部したんやろ、オカルトについて聞いても意味ないやん」
「それで言ったら姉さんも部長目当て、ですけど」
『ショッピ、余計なこと言わなくていいから』
「ご、ごめん」
気を悪くしたと思ったのか肩に腕を回し頭を置く姿は私の機嫌を取るかのようだ。別に怒っているわけじゃないんだけども。私たち姉弟のやり取りを興味がなさそうに見ていたコネシマは本題入ってええか、と呆れたように口を開く。
「さっきお前が言っとったけど俺は未来が見える。普通やないやろ？やから”未来予知”ってもんについて専門家の意見聞いたろってな」
『意見って言われてもオカルトガチ勢なのは部長だけだし私、というか私たちは対したこと知らないよ。まあ強いて言うなら予知って前もって知ることでしょ？だったら先の行動次第でどうとでも変えれるんじゃないかってのが私の意見』
私の意見を聞きやっぱ考え方ちゃうな、と呟くコネシマ。ショッピと二人して首を傾げ、ソファから立ち上がる彼を目で追う。
「未来は変えられん、絶対に」
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すぴのさうるす(プロフ) - まるさん» お褒めのお言葉有難う御座います！お楽しみ頂けますと幸いです。 (6月28日 22時) (
レス) id: d6eb525f65 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 死亡エンドと同じ作者様でしたか。向こうではまだリメイク後の1話のみだった為あまり正確な魅力には気付けませんでしたが、夢中魔法(と略させていただきます)とても好きです。続編楽しんで来ますね (6月28日 2時) (レス) id: 33402943a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すぴのさうるす | 作者ホームページ：http://around-the-clock
作成日時：2022年10月21日 23時
