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二百四十五話「三社鼎立」 ページ13

福沢の作戦で旧晩香堂に拠点を移動させた探偵社。
遅れて辿り着いた福沢はこう告げた。







「皆聞け。嘗て三日か二日前には戦争を免れる道は在った。
しかしその途も今や閉ざされた」






探偵社の鏖殺を謀るマフィア。
探偵社の簒奪を目論む組合。
この両雄より探偵社を守らなければならない。







「太宰、説明を」


「はあい」







にこやかに太宰は返事をする。
太宰の作戦はこうだ。
頭数に優れたマフィアと資金に優れた組合。
正面からぶつかれば探偵社といえども脳天が弾け飛ぶ。






「そこで我々は人員を守勢と攻勢に分割し、奇襲戦法で姑息に抗います」






守勢の要は与謝野を守りきること。
彼女の治癒力があれば、死なない限りは全快出来るからだ。





守勢ー福沢・乱歩・与謝野・賢治






谷崎の隠密能力と太宰の異能無効化を中心に、
太宰は攻勢を「甲」「乙」に分ける。






攻勢「甲」ー国木田・谷崎


攻勢「乙」ー太宰・敦






最後に太宰は戦の最大の要を、小学校の先生の如くやわらかな笑みと声で伝えた。






「この戦の肝要は旧晩香堂の隠匿です。
敵の異能力者総出で雪崩れ込まれると、
守勢も保ちませんから」






マフィアと組合、そして探偵社。
勝利の女神は誰に微笑むのか。
微笑むのは女神なのか、はたまた悪魔か。
誰も知らない、知るよしもない。







「三組織の内、生き残るのは一組織のみだ。
闘う他に活路は無い!」






三組織、異能力戦争だ。

二百四十六話「二人の未熟な少女」→←二百四十四話「二人の闇の花」



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+アリス+(プロフ) - りんさん» コメントありがとうございます。自分のペースでこれからも頑張っていこうと思います。 (2019年5月3日 16時) (レス) id: 00e250021f (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - ゆっくりで書いてください (2019年5月3日 15時) (レス) id: 5016550d2e (このIDを非表示/違反報告)
+アリス+(プロフ) - 夏季さん» はい、番外編にて書かせていただきます (2019年1月2日 10時) (レス) id: 87d894de71 (このIDを非表示/違反報告)
夏季 - 敦が絶対女王である設定と裏社会の人間だった設定の話宜しくお願いします。楽しみにお待ちしてます (2018年12月30日 18時) (レス) id: a5c09ccca7 (このIDを非表示/違反報告)
+アリス+(プロフ) - 夏季さん» はい、リクエスト、確かに承りました。 (2018年12月30日 18時) (レス) id: 87d894de71 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:+アリス+ | 作成日時:2018年12月24日 15時

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