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四九話「初耳ですけど」 ページ1

「先ずは何について話そうか?」





医務室で薬品と包帯の臭いが鼻をくすぐる中、私と太宰さんは静かに話をする。
聞きたいことは山ほどある。
何故太宰さんはポートマフィアだったのか
ポートマフィアとはなんなのか
どうして私を狙うのか
聞きたいことをだしてもキリがないが、私が一番聞きたいのは__









「『半分しか知らない』ってどういうことですか?」








ずっと謎だった。
何故半分なのか、違和感を感じていたのだ。








「真逆そうくるとは…良いよ、全て話そう。
先ずはポートマフィアにとっての君の存在からだ」








心臓がドクドクと五月蝿い。
私の知らない四年間にポートマフィアで何が起こっていたのか









「君の捕獲はポートマフィア内で極秘に進められていたんだ。
此れに関わったのはポートマフィアの首領直々に収集されたメンバーだった。
それだけ危険だったんだよ、君の異能力がね」








規模が大きすぎた。
私の存在が知らない間に増幅していたことに。









「しかし私はそのメンバーには入れられなかった。
此れが『半分しか知らない』理由だよ。
でも私はポートマフィア内でそれなりの地位はあった。
君の情報は意外と入ってきたのだよ。
此れが『半分は知っている』理由」








淡々と説明を続ける太宰さん。
つい昨日までは知らなかった事実だ。
一寸怖くなった。でも知りたかった。
矛盾してる。でもその通りだ。
事実を知るのはいつだって怖い。
でも知らなきゃ前へ進めないのだ。








「じゃあ、太宰さんは私についてどんなことを知っていたんですか?」

「君について判っていたのは
死神の目は赤いこと、死神の年齢は十、殺戮の異能を持っていることの三つだ」

「赤い……目……?」








私の目の色はお兄ちゃんと同じ、紫と黄色の目の筈だ。
赤いとは一体どう云うことだ?







「もしかして気づいていないのかい?
君は異能力を使っているとき、目が赤くなっているんだよ」

「え」







それ、初耳なんですけども

五十話「迷宮入り」→



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作品ジャンル:アニメ
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+アリス+(プロフ) - 霧瑠乃さん» ありがとうございます!では早速紹介させていただきます。 (2018年6月24日 20時) (レス) id: 87d894de71 (このIDを非表示/違反報告)
霧瑠乃(プロフ) - +アリス+さん» はい!オッケーですよ! (2018年6月24日 18時) (レス) id: 243261d0e7 (このIDを非表示/違反報告)
+アリス+(プロフ) - 霧瑠乃さん» 返信が遅くなってしまい申し訳ありません。イメ画、拝見させていただきました。汚くないです。むしろ自分の夢主をこんなに可愛く描いてもらえてとても嬉しいです!宜しければ、このイラストを小説の中で紹介したいのですがいいですか? (2018年6月24日 17時) (レス) id: 87d894de71 (このIDを非表示/違反報告)
霧瑠乃(プロフ) - +アリス+さん» イメ画描いたんで…汚くて申し訳ない (2018年6月14日 18時) (レス) id: 243261d0e7 (このIDを非表示/違反報告)
霧瑠乃(プロフ) - +アリス+さん» http://uranai.nosv.org/img/user/data/3/6/7/367184e309c78bafdccbd390e66ab0c5.jpeg (2018年6月14日 17時) (レス) id: 243261d0e7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:+アリス+ | 作成日時:2018年5月21日 17時

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