四七話「ポートマフィアとは」 ページ48
「だだだ太宰さんポートマフィアだったんですか！？」
「そうだよ」
突然のカミングアウトのせいで思考回路がパンク寸前の中島Aです。
え？ポートマフィア！？
太宰さんが！？……って事は……！？
「太宰さんもお兄ちゃんと私を生け捕りに！？」
「違う違う。私は探偵社員だよ。
ポートマフィアに入っていたのも四年前だし」
なんだぁ、良かった〜。
心配して損した……ん？四年前？
「よ、四年前って事は私が事件の犯人なのを知ってたんですか！？」
「ん〜、半分くらいかな？」
「半分？どう云うことですか？」
半分知っていて、半分知らない、と云うことだろうか？
にしても、呑気すぎるぞ太宰さん。
「其れについては探偵社に戻ってから話そうとしよう。
その前に遣ることがあるからね」
「あ」
「先ずはこの三人を探偵社に運ぼう。話はそれからだ」
そうだ。先ずは谷崎さんとナオミさんとお兄ちゃんを運ばなければならないのだ。
早く手当てをしなければ三人の命が危ない。
私はよっこらせっ、とお兄ちゃんを負ぶった。
「わあ、力持ちだね〜」
「お兄ちゃん軽いですし、私もそんなに柔じゃありません」
何か少し馬鹿にされたような気がしたので、強めに云い返した。
でも太宰さんも谷崎さんとナオミさんを軽々と持ち上げる時点で、かなりの力持ちだ。
まあ、小脇に抱えて運ぶ方法は危ない気もするが。
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ーー
探偵社まではそこまで遠くなかったため、意外とすぐに着いた。
探偵社の扉が急に懐かしく感じた。
＿＿って云っても今日初めて見たので、そう思い入れはない。
でもあの出来事のせいか、少し安心感があった。
「た、只今戻りました」
お兄ちゃんを片手で支え、空いた手でガチャリとドアを開ける。
流石に疲れた。
「太宰ィィィ！！仕事をサボった上に急にいなくなるとは良い度胸だな！！
お陰で仕事が終わらんわ！！早く手伝え！！」
扉を開けた途端に国木田さんの大声が頭に刺さった。
耳鳴りがして倒れそうだ。
「まあまあ国木田君、頭に血が上りすぎだよ」
「誰のせいだこの唐変木！！！」
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+アリス+(プロフ) - 野良神さん» 誤字の指摘ありがとうございます。すぐに直しますね。 (2018年12月24日 10時) (
レス) id: 87d894de71 (このIDを非表示/違反報告)
野良神(プロフ) - １３ページの異能力が維能力になってますよ！ (2018年12月24日 9時) (レス) id: 98ee09b097 (このIDを非表示/違反報告)
+アリス+(プロフ) - issuさん» 判りました。こちらの不具合かもしれないので直してみます。この作品を見てくださりありがとうございます (2018年10月13日 21時) (レス) id: 87d894de71 (このIDを非表示/違反報告)
issu(プロフ) - はい！ (2018年10月12日 22時) (レス) id: 9f68ff9d03 (このIDを非表示/違反報告)
+アリス+(プロフ) - issuさん» イメ画は設定のところにあるもののことでしょうか？ (2018年10月12日 20時) (レス) id: 87d894de71 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：+アリス+ x他1人 | 作成日時：2018年4月6日 17時
