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三十六話【武器】 ページ8

「ルールはだいたい理解できたね。
詳しくは昨日渡したしおりに書いてるから各自で見てね。
それじゃあこれから武器とリュックサックを配給します!
武器は自由に選んでね、制限は無いよ」







山積みの箱の蓋を開けてリュックが渡される。
武器は短機関銃、鉈、刀などかなりの種類だ。






「私はこれにします」






そういってAは短機関銃を選んだ。
補充の弾も多目に貰っておく。







「Aちゃんは異能力を持っているか判らないし、もう少し銃を持っておいたら?
ほら、護身用の自動拳銃とか短刀とか……あと施条銃とか狙撃銃も良いかも」


「太宰さん少し物騒すぎません?」


「そうかい?短刀なら鏡花ちゃんも持ってるよ。
護身用の道具は必要だし、なんせ相手はゾンビなんだから」


「ゾンビなんているんですかね……」







Aは渋々短刀と自動拳銃を受け取った。
鏡花は切れ味の良さそうな日本刀と自動拳銃、敦は悩んだあげく短機関銃を選んだ。







「僕あんまり銃使ったことないからなぁ……」


「中島さんは戦闘向きな異能力がありましたしね」







Aは武器を躊躇わずに選んだ。
普通の人間なら黒光りする拳銃を見ただけで少し怯んでしまう。
Aはただの黒い塊として、ただの道具としてそれを見ていた。
殺人鬼のときの感覚が染み付いているからと、ふと太宰は考えてしまった。







「銃になど頼らなくても勝てる」


「そこら辺は芥川らしいな。まァ俺も素手で足りるしな」


「汚濁遣っちゃう?」


「阿呆か手前は。そうだジサツ趣味のイカレ野郎だったな」







各々が気に入った武器を選ぶなか、Aはあるものに目がとまった。
銃や刀に埋もれて気付かなかったが、威力の高そうな武器だ。






「(これも一応持っていこう)」





【それ】をリュックサックにつめる。
一通り準備が終わると、ピエロがまた進行を始めた。







「みんな準備は終わったみたいね。
それじゃあ今からこの扉を開けるよ。
【死ナナイヨウニ】頑張ってね〜」






死なないように、が酷く恐ろしく聞こえた。
ピエロはにいっと笑ってこう云った。








「第一ゲームスタート」

三十七話【屍人】→←【第一遊戯説明】



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+アリス+(プロフ) - ★dayaka★さん» コメントありがとうございます。最近更新できなくてすみません。少しずつでも更新を再開していくので、楽しみにしていてください。 (2019年10月18日 20時) (レス) id: 00e250021f (このIDを非表示/違反報告)
★dayaka★(プロフ) - 面白いです。続きが楽しみです!更新頑張ってください (2019年10月14日 14時) (レス) id: 65fd904e63 (このIDを非表示/違反報告)
+アリス+(プロフ) - 心さん» コメントありがとうございます。これからも更新頑張りますので、続きを楽しみにしていてください。 (2019年7月28日 23時) (レス) id: 00e250021f (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 続き楽しみにしてます!更新頑張ってください! (2019年7月28日 21時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
+アリス+(プロフ) - 酸素無駄遣い装置さん» ありがとうございます。これからも更新頑張ります。続きを楽しみにしていてください。 (2019年7月26日 15時) (レス) id: 00e250021f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:+アリス+ | 作成日時:2019年7月21日 16時

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