十三話【四人】 ページ14
『チュートリアルだから失格者や脱落者が出ても殺さないよ!
まあ、大きなピコピコハンマーで殴るくらいかな』
「大きなピコピコハンマー……」
スピーカー越しの声に突っ込みそうになった。
何だそのメルヘン(?)な言葉は。
だがそんなことはどうでもいい。
問題はむしろ此方だ。
「ねえねえAちゃん」
「ナンデスカ太宰サン」
「棒読み……」
いまAの隣でしょっちゅう話しかけてくる太宰治だ。
この男、ゲームが始まってからと云うもの、
Aちゃんって好きなもの何だの
心中しない?だのその細い指で首を絞めてくれだの……。
……五月蝿い、兎に角うざい。
「中島さん、太宰さんが眠たいらしいので眠らせてください。出来れば永遠に」
「ええッ!?……そ、それはちょっと……」
「なら泉さん……」
「気絶させるくらいなら出来る。
首の側面に向けて強めの手刀を直角に打ち込めば数分は気絶する」
「判った、首に巻かれている包帯の辺りですね」
「ストップ!その会話ストップ!」
「……何ですか中島さん」
物騒な二人の会話に敦の静止の声が響く。
迷路ゲーム開始から僅か十分でこのチームワークに不安を感じてきた。
「まあ、とりあえず進みましょう」
Aが配布された地図を確認した。
開始十分だが全然進んでいない。
まだスタート地点にいる。
真っ白の壁が複雑に要り組んでいて、まさに迷路だ。
「この程度の壁なら飛び越えられる」
『あっ云い忘れていたけど壁を飛び越えるのは違反行為だからね〜』
「嘘……」
監視カメラでも仕込まれているのか此処は。
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+アリス+(プロフ) - 怪盗MOONさん» ふふふ、どうでしょうか……。此れからのお楽しみです。 (2019年7月21日 12時) (レス) id: 00e250021f (このIDを非表示/違反報告)
怪盗MOON - なるほど。道化師は異能力者で、此のデスゲーム、・・・日い、“脱落者ニハ死ヲ与ウル”は道化師の異能と云う事か・・・。(と、云うのが私の推測です。) (2019年7月20日 15時) (レス) id: b5aabf0ca5 (このIDを非表示/違反報告)
+アリス+(プロフ) - あいどんとすぴーくいんぐりっしゅさん» ありがとうございます。惚れていただけるなんて光栄です。更新頑張りますので、楽しみにしていてください(*^^*) (2019年6月6日 19時) (レス) id: 00e250021f (このIDを非表示/違反報告)
あいどんとすぴーくいんぐりっしゅ - え……なにこれ………めっちゃ好きなんですけど!!ヤバい!この小説に惚れる!いやもう惚れてる!更新楽しみにしてます!頑張って下さい! (2019年6月6日 18時) (レス) id: 7b91c6ec22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:+アリス+ | 作成日時:2019年5月3日 17時