七話【対面】 ページ8
「五月蝿い人虎。その喉をかっ切るぞ」
「もとはと云えばお前がいるからだろ！
何でこんなところに居るんだ！」
「答えをすがって訊くなど弱者のすること。
己で考えよ」
「芥川それ自分も判っていないパターンだろ」
「……黙れ愚者が」
太宰と中也の云い争いが終わったと思ったら
今度は敦と謎の黒い男が喧嘩を始めた。
「そこな小娘は貴様の連れか？
何ともひ弱だな」
「(あ、馬鹿にされた)」
「こらこら芥川君、Aちゃんに失礼だよ。
あ、説明するけど、この子は芥川龍之介君。
ポートマフィア所属の遊撃隊長だよ」
芥川龍之介、ポートマフィア所属。
ああ、だから先刻からこんなにも目付きが鋭いのか。
「納得できる」
「貴様
「芥川君、どうどう」
芥川、太宰、中也、敦、鏡花。
たった数十分でこんなにも沢山の人と知り合い、少し目まぐるしく感じる。
更に後で聞いた話だが、敦と芥川、中也と太宰は双黒と呼ばれており、大層仲が悪いらしいのだ。
つまり、この先も何回か怒濤の云い争いを繰り広げることになる。
こんなことなら頭痛薬でも持参したかった。
「太宰さん」
その白く細い手で太宰の肩を叩く。
吸い込まれそうな瞳を二度瞬きさせて、Aはこう云った。
「もう三十分経ちますよね？」
「そういえば」
思い出したかのように太宰が云う。
その時だった。
『脱出ゲーム！終〜了〜！』
またスピーカーから子供の声がした。
部屋のあった扉に分厚いシェルターの壁が上から降りてくる。
完全に封鎖されたあの部屋。
更に次の瞬間であった。
ドガンッ！！
身体中に響く大きな爆発音。
ーモシモ脱出ニ失敗シタラ？ー
寒気がした。
身体中から血の気が引く感覚。
顔が青くなり、冷や汗をかいた。
もしも脱出に失敗してたら、自分達が爆発に巻き込まれていた。
『いやあ、木っ端微塵だねえ！
でも大丈夫！脱出に失敗した人はゼロ！
目出度いね、良かった！』
更に爆発音。
今度のは先程の思い爆発とは違い、案外ポップな可愛らしい音をしていた。
桃色の煙から出てきたのは
「……子供？」
＿＿幼女であった。
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+アリス+(プロフ) - 怪盗MOONさん» ふふふ、どうでしょうか……。此れからのお楽しみです。 (2019年7月21日 12時) (
レス) id: 00e250021f (このIDを非表示/違反報告)
怪盗MOON - なるほど。道化師は異能力者で、此のデスゲーム、・・・日い、“脱落者ニハ死ヲ与ウル”は道化師の異能と云う事か・・・。(と、云うのが私の推測です。) (2019年7月20日 15時) (レス) id: b5aabf0ca5 (このIDを非表示/違反報告)
+アリス+(プロフ) - あいどんとすぴーくいんぐりっしゅさん» ありがとうございます。惚れていただけるなんて光栄です。更新頑張りますので、楽しみにしていてください(*^^*) (2019年6月6日 19時) (レス) id: 00e250021f (このIDを非表示/違反報告)
あいどんとすぴーくいんぐりっしゅ - え……なにこれ………めっちゃ好きなんですけど！！ヤバい！この小説に惚れる！いやもう惚れてる！更新楽しみにしてます！頑張って下さい！ (2019年6月6日 18時) (レス) id: 7b91c6ec22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：+アリス+ | 作成日時：2019年5月3日 17時
