spin a yarn about …〔２〕 (ページ7)

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2ｰ7：印刷室ページ7

作り終わったプログラムをチェックするために印刷する

あれ？そういえば…プリンターはどこ？

まさか…

安「そうそう、６階、わかる？」

あ…研修の時に行った、６階の印刷室

どうやら、研修中だけじゃなくて、これからもあそこまで取りに行かないといけないのか…

ちょっと、めんどくさい…

イライラして時間がかかってる彩希ちゃんをおいて、ひとりで６階に

カードでドアを開けて

「失礼します」

一応、声かけて６階のフロアに入る

ここは設備部…渋谷さんが配属になった所だよね

いるのかな～、なんてキョロキョロしながら、印刷室に向かってたら

「こんなとこで何してんねん」

『えっ？』

後ろから、渋谷さんに声かけられた

『プログラム、印刷したんで…』

渋「あ…そうか…プログラム…」

『はい』

なんて話ながらも、私の後ろを付いてくる渋谷さん

ｶﾁｬ

印刷室のドアを開ける

大型の印刷紙が何台か置かれていて、かなりうるさい

【土足厳禁】の張り紙がある、この部屋

入り口で据え置かれてるスリッパに履き替える

一番奥にあるプログラム印刷用の機械へと進もうとした時、渋谷さんも印刷室の中に入ってきてる事に気がついた

『あれ？渋谷さんは何してるんですか』

渋「ここの…」

思ったより騒々しくて、声が聞こえない

『えっ？なんですか』

渋「かん…」

『えっ？』

近づいて声を聴こうと思ったら、渋谷さんも近づいてきて…

顔と顔が…めっちゃ近くに…

『うわっ』

とっさに離れてしまった…

…ドキドキしてる…

「ゴメン、ゴメン」

渋谷さんも苦笑い…

今度はゆっくり近づいてきた渋谷さん

渋「ここの管理人してんねん」

『管理人？』

渋「そ、あそこの端末で、エラーとか見て直すんやて」

でも、今は見てるだけで、何かあったら先輩を呼びに行くらしい

渋「そのうち、ここのエキスパートになったるわ」

『じゃぁ、トラブルあった時にはよろしくお願いしますね』

渋「おう」

印刷されたプログラムを持って印刷室をあとにした

渋「頑張れよ」

部屋を出るときにかけられた言葉

厄介な仕事も頑張れそうな気がしてきた