spin a yarn about …〔２〕 (ページ6)

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2ｰ6：適性ページ6

午後も午前の続きでプログラミング

プログラム自体は難しくないんだけど

ルールに従うのがめんどくさい

字下げの数とか、改行のタイミングとか…

学校じゃ自由にしてた所に気を使わないといけないんだな…

修正する時の事、考えたら、誰がみてもわかるように作らないといけないんだって、さっき教わったけど…

邑「あ～っ、もう！」

『どしたの？』

邑「何、このルール、めちゃくちゃめんどくさくない？」

『まぁ、ね…』

邑「あ～、イライラする？トイレ行ってくる！」

ｶﾞﾀﾝ

雑に椅子をしまって、フロアから出ていった彩希ちゃん

わからなくもないけどね…

安「あらら…彩希ちゃんはあかんかったんかな？」

安田さんがコーヒー片手に笑ってる

『そうみたいですね』

安「こういうの、向き不向きあんねんな…やっぱ…」

村「あれ？彩希ちゃんは？」

安「戦線離脱」

村「あっちゃ～、あかんかったか…」

『イライラするって言ってました』

村「Aちゃんは、いけるん？」

『今のところは…』

安「慣れるまでの勝負なんやけどな…」

慣れてきたら案外楽なのかも…って思えてきた

だって、決められた通りにすればいいんでしょ？

余計な事考えなくていいって事じゃない？

戻ってきた彩希ちゃんは、相変わらず隣でイライラしてるけど…

安「予想通りやな…Aちゃんならイケると思っとったわ…」

村「せやな…」

この時、そんな風に言われてたなんて知る由もなかった