2-41：やっちゃん ページ41
松「やっちゃん、この子、前に話したAAちゃん、仲良くしてやって」
『AAです、よろしくお願いします』
や「こちらこそ、よろしくお願いします」ﾆｺ
顔は笑ってるけど…目が笑ってない…よね
…怖い…
松「やっちゃんは、去年入社したから、Aちゃんのひとつ上かな、だよな、やっちゃん」
や「ですね、はい」ﾆｺ
う〜ん、その笑顔が怖い…
松「あれ、やっちゃんって、なんて名前だっけ？」
や「大林靖子です」
松「おお、大林だったか〜、忘れてたよ」ﾊﾊﾊ
笑い事じゃないような…
え〜っと、大林さんね…ちゃんと覚えとかないと…
松「じゃぁ、やっちゃん、ちょっとフロア、案内してあげよてよ」
や「わかりました」
松「終わったら、俺んとこ連れてきて」
や「了解です…じゃ、Aさん、行きましょうか」
『はい…』
ミーティングスペースを出たとたん
や「仕事出来る人って言われてるらしいわね」
冷たい口調で大林さんに言われた
なんか、イヤな感じ
『そうみたいですね』
自分じゃよくわからないけど、明山課長とか村上さんにもそう言われてたから…
与えられた事、してるだけのつもりなんだけど…
や「ふ〜ん」ﾌﾟｲｯ
明らかに嫌な顔をして、そっぽ向いた大林さん
やっぱり、嫌われてるのかな…私…
とりあえず、ロッカーとか更衣室とか給湯室とか、最低限の事は教えてくれたけど、それ以外の事は全く話してくれなくて
この職場…しんどそう…もう、帰りたいよ…
や「終わりました〜」ﾆｺ
松永さんの前に来たら、あからさまに笑顔になるなんて…
もう、やだ…
松「おう、やっちゃん、お疲れさん」
や「いえいえ〜、仕事に戻りますね」
松「ありがとな〜」
とりあえず、仕事は大林さんと一緒じゃないみたいで、良かった
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作者名：ひ み さ | 作成日時：2018年10月25日 7時
