spin a yarn about …〔２〕 (ページ34)

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「俺は寂しいで、マル」

丸「村上く～ん」

丸山さんの肩をポンと叩いて、村上さんは給湯室へと去っていった

「良かったなぁ、信ちゃんからあんな事言ってもらえて」

今度は、丸山さんの隣の安田さんが

安「これで１課も静かになるなぁ」

丸「そんな、いけず言わんといて～、章ちゃん」

安「ホンマの事やし」

丸「僕は寂しい…」

安「ｱﾊﾊ、言うても隣やんかぁ」

丸「そうやけど…」

安「丸の声のボリュームやったら、絶対ここまで聞こえるって、一発ギャグとか」

丸「章ちゃんに届けるために、精一杯頑張ります！」

安「ｱﾊﾊ、やめといて～」

毎日見てたこの掛け合いも、見られなくなるのかと思うと、ちょっと寂しいな…

安「２課やったら、斗真もいるやろ、楽しそうやな」

丸「安心してボケられる」ﾌﾌﾌ

安「信ちゃんにはかなわんけど、斗真もいいツッコミするからな」

「俺がどうした？」

給湯室からコーヒー持って帰って来た村上さん

丸「村上くんにつっこまれたい」

村「なに言うてんねん」ﾊﾞｼｯ

丸「ありがたき幸せ」

安「良かったな～マル、餞別もらえて」ﾊﾊﾊ

コント？漫才？楽しいな～

丸「Aちゃんにも笑ってもらえたようで」ﾆｺ

『２課でも頑張って下さい』

丸「イヤン、寂しがって欲しかった～」

安「マル、諦めが肝心やわ」

丸「ショボン」

村「そろそろ、仕事せぇ！」ﾊﾞｼｯ

丸「愛のムチ～」

こんなやりとりが、さらに数分…

「ホントに仕事してくれる？」

明山課長から注意されて、さすがに大人しくなった丸山さん

お昼休みになってすぐ

榛〈そのまま３課になりました〉

ミポリンからメッセージがきて、これで全員揃ったな～なんて思ってたら

榛〈彩希ちゃんはどうなったの？〉

あっ、そっか、私は直接報告受けたけど、メッセージは送られてなかったな…

『彩希ちゃん、メッセージ送ってないでしょ』

「メッセージ？」

『グループの』

「忘れてた～、ヤバッ」

お昼ご飯買いに行くエレベーター待ってる所で、慌ててメッセージ打ち始めた彩希ちゃん

邑「え～っと、いっかじゃなくてにかになりました、いくたさんよろしくおねがいします…っと…えい！」

彩希ちゃん、声出しながらメッセージ打つ癖あって…たまにだけど

ﾋﾟﾛﾝ

邑《１課じゃなくて２課になりました、生田さんよろしくお願いします♥️》