2-18：中途採用者 ページ18
明「え〜こちらが、今日採用になった丸山くん、うちに配属になったから」
明山課長が私達に紹介してくれた
丸「初めまして〜、丸山隆平です〜、よろしくお願いしま〜す」
髪が長いからなのか、おでこ全開で後ろで結んでて
ハーフアップって言うんだっけ？
で、またユル〜い喋り方…
明「で、こっちが、村上くんと安田くんとAちゃん」
丸「Aちゃん？」
『あっ、はい、AAです』
村「みんな、Aちゃんって呼んでんねん」
丸「初めましてですけど、僕も呼んでもいいんですか？」
『あっ、はい…』
ホントは良くないけど、嫌だとは言えないし…
安「Aちゃん、人見知りやからなぁ、よろしくなマル」
丸「マル？」
安「えっ、あかんかった？丸山くんって、呼びづらいなぁって」
丸「はぁ…」
村「ヤス、ホンマ、人との距離感近いなぁ」
丸「ヤス？」
安「おん、俺、安田やから、ヤス」
丸「はぁ…」
村上さんと安田さんって、凄いよね…
人見知りしないって、ホントに羨ましい
村「丸山くんは…ホンマや、呼びづらっ」
安「せやろ」
村「もう、マルでええな、え〜っと、マルはなんで銀行やめてん？」
丸「…いや…その…」
明「村上〜、いきなりさ…」
村「おぅ、さよか、すまんすまん」
安「合わんかった？銀行」
丸「…」
結局、聞いちゃうのね…
明「その辺りはさ、おいおいね、あと…」
明山課長の説明は続いていて
他の空いてるデスクには、ホントは人がいて来週には帰って来る事とか、フロアの奥には２課があるとか
そして、席をはずしてた久保さんにも紹介したりしていた
えっ…今、何気に聞こえて来たけど、みんな来週帰ってくるの？
かなり緊張なんですけど…
明「で、丸山くん、デスクはそこで、ね」
明山課長が指差したのは私の隣
安田さんと私の間、そう、この前まで彩希ちゃんが使ってた所
丸「改めて、よろしくな、Aちゃん」
『はい、よろしくお願いします』
荷物の整理を始めた丸山さん
その机の上には、なにやら不思議なモノが並んでいた
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作者名：ひ み さ | 作成日時：2018年10月25日 7時
