spin a yarn about …〔２〕 (ページ13)

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2-13：不向きページ13

「『乾杯！』」

金曜日、結局マスターのお店で開かれる事になった同期会

他のお店で集まったこともあるけど、みんなこの店が好きみたいで

未成年の彩希ちゃんと私でも、気兼ねすることなくいられるのが心地いい

邑「もう、辞めたい」

横「どないしてん？」

邑「向いてないんですよ…私…」

『そんなこと…』

邑「そんなことない？いやいや…Aちゃんは知ってるでしょ？」

確かに、あれからの彩希ちゃんの荒れっぷりといったら、村上さんと安田さんもひくほどで

邑「プログラミング始めて、初めて壁にぶち当たりました」

渋「結構かかったな」

邑「えっ？」

渋「壁ぶち当たるまで、３年？」

邑「…はい…」

渋「俺ら３時間か？ヨコ」

横「ｱﾊﾊ、そうやな、すばる」

３時間…と、それより、その呼び方…

邑「よこ？」

渋「ん？」

邑「今、【よこ】って言いました？」

渋「おん、よこ」

横「あれ？気付かんかった？いちいちな【渋谷くん】【横山くん】って、面倒やん、せやから…」

渋「横」

横「【横】ちゃうで、【よこ】！アクセント！」ｱﾊﾊ

楽しそうな２人だな～ﾌﾌﾌ

生「え～、いいなぁ、俺も呼んでいい？」

渋「あ゛～？」

生「えっ、ダメなの？」

渋「お前、タメちゃうやん」

生「そこ？」

横「せやな…せめて【くん】とか付けて欲しいわ」

生「そうなの？じゃぁ、【よこくん】と【すばるくん】？」

渋「ん～まぁええか」

横「せやな」

邑「マスター！誰も私の話を聞いてくれな～い」

呼び名問題で男性陣が盛り上がっちゃってたから、彩希ちゃんがキレてマスターの所に行っちゃった…

横「あ～、彩希ちゃん、ゴメンて～」

横山さんが追いかけて行ったから、お任せしておこうっと