spin a yarn about …〔２〕 (ページ11)

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2ｰ11：キモページ11

それから、安田さんの武勇伝(？)をいくつか聞いて

そのおかげで上手くいったプロジェクトとかもあるらしい

安「信ちゃんにも、うちの会社にも『ビビっ』ときたんよ～」

村「そりゃ、ありがたい事やな～」

ｺﾝｺﾝ「失礼します」

お店の人が小鉢と串に刺さった何かを運んできた

小鉢はそろそろに配られて、串が乗ったお皿は中央に置かれた

小鉢の中身は…胡麻和え的な？

問題はお皿に乗った串

何かを焼いたモノだと言うのはわかるんだけど…

まじまじと眺めていたら

安「これ、知っとる？」

安田さんに声かけられた

『いえ…』

邑「これはなんですか？」

村「これはな、肝焼きや」

『キモ？』

村「せや、肝言うても肝臓やないで」

安「えっ？肝臓ちゃうの？」

村「胃とか腸とか、その辺りらしいわ」

『そうなんですか…』

村「食うてみるか？」

『はい！』

村「おっ、いい返事やな～」

安「彩希ちゃんは？」

邑「…私は遠慮しておきます」

あ…ゲテモノとか無理だって言ってたよね…

安「上手いんやけどな～」

村「こればっかりはな、好みの問題やし」

『いただきます』

鰻のタレの味だけど…ちょっと苦い？でも、それがクセになりそう…

村「どうや？」

『はい、美味しいです』

村「それは良かったな～、Aちゃんはいける口になりそうやな」ｶﾞﾊﾊ

『両親にもそう言われます』

おつまみとかが大好きだから、「飲んべえ」になりそうだってこどもの頃から言われてた

安「まだ１８？」

「『はい』」

安「若いなぁ…」

村「お前かてまだ若いやんか」

安「１０代と２０代は違います～」

村「なったばっかりやんか」

安「もうすぐ２２やし」

村「まだ３ヶ月あるやろ」

安「そんなん、あっちゅう間やし」

なんだろな…この会話…子供みたい…ﾌﾌﾌ

安「あれ？Aちゃん、今、笑わんかった？」

『えっ…』

村「お前が子供みたいな事言うてるから、笑われんねん」ﾊﾞｼｯ

安「痛～い、ツッコミ強すぎるて～」

今度は彩希ちゃんとふたりで、声を出して笑った