spin a yarn about … (ページ39)

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39：オーナーページ39

「こんばんは～」

ん？どこかで聞いた事ある声が…

村「おう、ヤス、遅いやんけ」

あっ、１課の安田さんだ…

安「え～、信ちゃんに頼まれた仕事、仕上げてきたのに…」

村「おう、そうやったな、悪い、悪い」ｶﾞﾊﾊ

豪快に笑ってて、悪いなんて、これっぽっちも思ってなさそうだ…

安「あ～、新人くん達やんか～、お疲れ～」

「『お疲れ様です』」

安「みんなで飲み会？仲ええなぁ」

生「親睦会って事で…」

「ヤス、来たのか」

オーナーさんがやってきた

安「来たのかって何やねんな…、売り上げに貢献してあげとるんに…」

オ「それはどうも」

安「なんなんもう…そんなんなら、もう友達連れて来んからな、おっちゃん」

おっちゃん？？

ﾊﾞｼｯ

安「痛～い、強すぎるて、突っ込み…」

村「【おっちゃん】って、オーナーに失礼やろが」

オ「いいんだって、本当におじさんなんだから」

村「年齢とか、そういう問題ちゃいますって」

安「信ちゃん…そうやなくて、本当のおじさん」

村「へ？」

安「俺の親戚のおじさん、言うてなかった？」

村「聞いてへんわ」ﾊﾞｼｯ

安「だから、強すぎやねんて…痛いなぁ」

自分の頭を摩ってる、安田さん

年上だけど、可愛いなぁ

オ「俺も言ってなかったか？ホイ、名刺」

そう言って、私達にも名刺を配ってくれた

【安田永一】

オ「俺、ヤスダエイイチ、よろしく」

村「はよ言うて下さいよ～」

オ「ゴメン、ゴメン」

生「俺、知ってましたよ」

村「へ？」

生「この前、言ってたじゃないですか～」

村「そうやったっけ？」

生「ほら、オーナーが次の日ライブ行くって話してた時、安田くんから誕生日プレゼントにチケット貰ったって…【いい甥っ子持って幸せだよ】って言ってましたよ、ね？オーナー？」

オ「おっ、確かにしたな、その話」

村「…覚えてへん…」

生「うそ～、【あいつ、いいやつやなぁ】って泣いてたじゃん、村上くん」

村「…すまん…」

安「ｱﾊﾊ、まぁええわ、気にしてへんし」

ホント、漫才とかコントとかみたいな会話だな…

名刺を仕舞おうとして、ふと裏返したら…

【永ちゃん命】

あぁ…だからその髪型なんだ…納得です…