17：新入社員 ページ17
「おはよう、おふたりさん」
あっ、人事課の久藤課長！
『おはようございます！』
邑「おはようございます」
久「遅いから、逃げちゃったのかと思ったよ」ﾊﾊﾊ
いやいや、そんな事しないし…
久「まぁいいや、とりあえず座って」
さっき荷物を置いていたところに座った…隣は、横山さん…
久「え〜みなさん、おはようございます」
『「「おはようございます」」』
久「早速ですが、今から入社式の会場に移動します、荷物はそのまま…外部の人間出入りしないので、貴重品も置いて手ぶらでね……あっ、ポケットに携帯とか入ってない？途中で鳴ったら困るから置いていってね」
彩希ちゃんだけが、慌てて携帯を鞄に放り込んでる…色々慌てすぎだよ…
隣で横山さんも笑っちゃってるし…
久「はい、行きますよ〜」
久藤課長を先頭に、皆で会議室を出た
一列になって、廊下を進む
横山さんが、久藤課長のすぐ後ろ…そのあとに小柄で華奢な男の人、その後ろにロングのストレートが綺麗な黒髪の女の人、その後ろにニコニコしてる男の人、で、彩希ちゃん、私…
新入社員は全部で６人みたい…
ｺﾝｺﾝ、ｶﾁｬ
久藤課長が【入社式会場】って張り紙がある扉を開けた
扉の横には【第一ホール】って札が貼ってあった
部屋の奥の中央に演台があって、その上にマイクが置いてある
で、上には【ＩＦシステム株式会社 入社式】って看板が掲げてある
その手前に置かれた、６つのパイプ椅子
久「じゃあ、ここに座って、順番は…」
久藤課長が、ポケットからメモを取り出して確認してる
久「えっと…横山くん…渋谷くん…榛澤さん…生田くん…邑上さん…Aさん…あれ？今並んでたまま？えっ、並び順、知ってたの？」
横「いや、知りませんけど…」
全力で首を横にふった、私…
みんな、きょとんとしてるから、知らなかったんだと思う…
久「この並び順、社員番号順だから、覚えおいてね」
『「「はい」」』
久「時間まで座ってていいよ」
時計を見たら、９時５２分…入社式まであと８分
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作者名：ひ み さ | 作成日時：2018年8月9日 14時
