13：初出勤 ページ13
慣れないスーツ
慣れないパンプス
そして、慣れない通勤電車…
慣れないものづくして、朝からもう心が折れそう…
慣れないメイク…試しに昨日してみたけど
母「うわ〜、ケバい」ﾊﾊﾊ
『え〜』
母「顔が派手だから、リップだけでいいんじゃない？」
なんて言われたから、鵜呑みにしてリップだけ…
メイクもしてないなんて、社会人失格かな…なんて思ったりしたけど、まだ１０代だし…
若さでカバーってことで…なんて、自己完結
乗った電車は私が想像していたほど混んではなく…
と、思ったのも束の間で…
みるみる乗客が増えてくる
と思ったら、一気に人が降りていく…
でも、次の瞬間、降りた以上の人が乗ってきて…
どうやら、ターミナル駅だったみたい
ほんと、電車に疎いから、全然わからない
次第に近づく会社…
それに対するモノなのか、満員電車の熱気のせいなのか、ドキドキする
空気が薄いなぁ…
どうやら、この電車に私みたいに長時間乗ってる人って少ないみたい…
駅に着くたびに、人の波に飲まれそうになる
明日からは、もっと奥のほうに陣取ろう
あの、連結の辺りにいけば、スペースも確保出来るかな…
なんだかんだ、一時間近くなる…
電車に疎い私でも知っている駅を過ぎた辺りから、少し車内に余裕が出来た
路線図を見て確認する…
『ﾌｩ…あと２つ…』
思わず声が出てしまった…
誰かに聞かれたかも…
しかし、通勤電車で他人の行動に興味をしめしている人なんているハズなく、ホッとする
「次は●●駅、地下鉄ＸＸ線と△△線はお乗りかえです」
やっと着いた…
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作者名：ひ み さ | 作成日時：2018年8月9日 14時
