無理したい ページ29
「ユノ、悪いがそろそろ…」
言いにくそうに、そして申し訳なさそうなマネージャーさんの声と表情。
『あ、すみません』
私が降りなきゃ、ユノさん行けないもんね。
まだ私の肩に顔を埋めてるユノさんから離れようとしたのに…
『きゃっ』
「玄関まで、見送って？」
ニヤリと笑ったユノさんは私をお姫様抱っこして、立ち上がった。
何も言えなくなった私に微笑むと、マネージャーさんに近づくユノさん。
ちょ、私すんごい恥ずかしいんだけど…！
それでもこの高さにビビる私は黙ってユノさんの首に腕を回す。
「マネヒョン、次はいつ昼から仕事の日がある？」
「んー…しばらくないと思う。これからツアーのこと詰めてくしアルバムの撮影も…」
スケジュール帳を開いたマネージャーさん。
ソレを覗き込んだユノさん。
必然と私もソレを…
って、真っ黒。
…字で、真っ黒だ。
ーー全く、休みがない。
これが、ユノさん達にとって、普通なの？
ユノさんを見上げると、真剣な目でスケジュール帳を眺めてる。
…普通のこと、なんだ。
「今日はホントにたまたまだったんだ。向こうがキャンセルしたから」
チラッと私を見て、すみませんと謝るマネージャーさん。
私に謝らなくたって、いいのに。
…私は、大丈夫なのに。
「出来るときは、電話するから」
ポン、と頭に乗る大きくて暖かい手。
『はい。あ、でも…無理しないでくださいね？』
「無理するよ？俺がしたいんだよ」
なんて言いながら玄関に向かう。
「それに時間が空いたら会いに行くし、事務所の地下でも会えるし」
『ふふ、そうですね』
「それに…撮影で、会えるしね」
え？
ーーあぁ、そういえば私とユノさん…
共演、するんだっけな。
「じゃあユノ、そろそろ…」
ユノさんが小さく頷くと、
また会いましょう
と私に礼をしてマネージャーさんが出て行った。
私を優しく降ろして、私の両頬に手を添える。
「行ってくるね」
『行ってらっしゃい』
至近距離でそう挨拶して、ユノさんの顔がだんだん近づいて…
「ヒョン、リュック忘れてます」
後ろからの呆れたチャンミンの声。
…ある意味ナイスタイミング。
ってゆうか、ユノさん。
リュックを忘れることなんて、あるの？
呆れるチャンミンに笑う私、照れるユノさん。
こんな光景が、ずっと続けばいいのに…
そう思った。
.
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alexis - なーんと謎が散りばめられてる(￣▽￣;)次章待ってます!! (2015年9月5日 18時) (携帯から) (
レス) id: a9a57b86ec (このIDを非表示/違反報告)
んぐ(プロフ) - ちゃんさん» ちゃんさーん！！今回もありがとうございました〜^___^！まだハラハラがある分、そのあとの甘々はちゃーんと用意しておきますので…にやにや← (2015年8月26日 0時) (レス) id: ce89f85889 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃん(プロフ) - んぐさーん！更新とひとことありがとうございます*\(^o^)/*ハラハラな予感ですが、、、ユノの包容力と困った時のチャンミン、そして、ジンさんが、、あたしを助けてくれると信じてます！笑 (2015年8月24日 0時) (レス) id: 82557451c0 (このIDを非表示/違反報告)
んぐ(プロフ) - れささん» れささん、お越しいただきありがとうございます〜*\(^o^)/*！ 甘いユノさんに酔いしれたいのですがここで一山越えていただきます…← (2015年8月16日 11時) (レス) id: ce89f85889 (このIDを非表示/違反報告)
んぐ(プロフ) - ちゃんさん» ジンさんはまだまだ出てきます。← ユノさんにもどうやら怪しい人が出てきたし……私たち、どうなるのでしょうか(~_~;)（笑） (2015年8月16日 11時) (レス) id: ce89f85889 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：んぐ
| 作成日時：2015年7月12日 2時
