朝はトースト １ ページ1
起床は6時。健康的！
「智くーん！おはよー！」
「…」
「智くーん！トースト―！何枚ー？」
「…」
「もお！」
階段を1段飛ばしで駆け上がる。
危ないからスリッパは１階に置いてく。
手前から２つ目の部屋のドアを開けて入る。
ふんわり香る、智くんの匂い。
気付かれないように深呼吸して、
紺色のカーテンを勢いよく開ける。
「う゛…」
「こらー丸まっちゃだめー！」
「…ふふふ」
「うふふ。智くん、おはよ」
「うぅーん…」
「起きて―」
「…深呼吸したのだれだー…？」
「………起きてー？」
「…勝手に入ってきちゃダメでしょー…」
「だってー！」
「男の子の朝はいろいろあんだからもー…」
「なに？起きられないことは、ないでしょ？」
頬を膨らませると
まだ眠そうな手が伸びてきて
あごのほうから頬を掴むから、ブッ！って音を立てて息が抜ける。
そのままあごを引っ張られて、尖らせた唇にちょっとだけ触れるキスをくれる。
チュッって音を立てて、あごは解放される。
「…起きた？」
「んふふ。おはよ」
「…トースト、２枚？３枚？」
「にまい」
「…」
「…A、焼きにいってくんないの？」
「うふ。幸せな気分に浸ってるからしばしお待ちをー！」
床にペタンと座って両手で頬を包んでる私を一瞥して
智くんはようやく起き上がる。
おいしょっ、とか言っちゃって、おじいさんみたい。ほんとは誰よりもきれいに動けるのに。
もったいない。でも、私だけが知ってる。
…ほんとに私だけ？…たぶん。
のろのろ動いても智くんはモテちゃう。
たぶん。…知らないけど。
外での彼は知らないし
外での私を彼は知らない。
だから、一緒に食べよう？朝ごはん。
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奈緒(プロフ) - keiさん» お久しぶりです〜！いつもありがとうございます( ；∀；) 私にとっても大切なお話なので、ゆっくりではありますができるだけ進めたいと思います。 (2016年12月8日 4時) (
レス) id: 5db05a964a (このIDを非表示/違反報告)
奈緒(プロフ) - 智花さん» はじめまして。隅っこのお話を見つけてくださって感謝です。のんびり大切に書いていたら随分時間がかかってしまいました(*´-`) 気を長くお待ちいただけたら嬉しいです。 (2016年12月8日 4時) (レス) id: 5db05a964a (このIDを非表示/違反報告)
奈緒(プロフ) - さなえさん» さなえさん〜！いつもありがとうございます( ；∀；) 時間を見つけて書き続けたいものです。どうぞ長〜い首にマフラーを巻いてお待ちくださいませ(笑) (2016年12月8日 4時) (レス) id: 5db05a964a (このIDを非表示/違反報告)
奈緒(プロフ) - まいさん» コメントありがとうございます(^^) とてつもなく遅いお返事ですみません…。のんびりやっておりますが時たま思い出して楽しんでいただければ幸いです♪( ´▽｀) (2016年12月8日 4時) (レス) id: 5db05a964a (このIDを非表示/違反報告)
kei(プロフ) - 待っていました(^-^) 仕事行く前の朝のひととき。慌ただしい気持ちが静かになりました。切ないけど大好きなお話です。また楽しみにしています！ (2016年12月7日 7時) (レス) id: c3893fc157 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：奈緒
| 作成日時：2015年1月25日 20時
