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マリside

最近すんごい鼻水が出るの。健人くんには熱とかなんかおかしいとか何もないかって毎日のように聞かれてた。ある...んだけど、病院は絶対行きたくないもん。

なんか耳がおかしいの。聞こえにくい気がする。でもまぁ、そんな変じゃないし。授業とか健人くんの声とかちゃんと聞こえてるし。大丈夫！病院行くほうがやだもん！

でもバレちゃったぁ！病院連れてこられて、健人くんの膝の上。
「大丈夫だからね。耳と鼻にちょっと棒入るだけ。お兄さんの上いていいから。」
「ぎゃあぁぁぁ！こわいぃ！」
「怖くない。マリ、動かなければ痛くないから。すぐ終わるし。」

結局健人くんに手足押さえられて看護師さんに頭押さえられて耳になんか入れられた。
「うわあぁぁぁん！ぎゃあ！」
「次鼻ねー上向いてー」
また看護師さんにぐって顔あげられて何かはいってきたぁ！

「いやぁぁぁ！」
「動いたら危ないからっ！ちゃんと押さえて！」
「すみませんっ」
先生が怒ってるしぃ！健人くんも怒ってる。
「大人しくしろ。」

「はぁ！ぐす！はぁぁ！」
抜けて健人くんが抱き締めてくれるけどっやだったぁ！
「こわっかったぁ！ぐす！はぁ！」
「はいはい。頑張ったな。」

先生が健人くんに説明して、健人くんが話しかけてくる。
「マリ、後ちょっと頑張ろ。ね？」
「むりいぃぃぃ！帰るぅぅ！」
「頑張ろうねぇ」
「やだぁぁぁ！」
健人くんと看護師さんにまた押さえられて耳にチューブ当てられて、鼻になんか細いもの入れられようとしてるっ

「力抜いてー力抜かないと結構痛いよー」
「痛いのやだあぁぁぁ！！」
「もう。泣いたら力入るよ？ほら。深呼吸してごらん。ふーーーはーーー」
「ふっふっ！ひっく！はぁぁっ」
「そうそう。俺ここにいるからね。」

何回か深呼吸してちょっと涙が止まった瞬間に鼻が気持ち悪いっ！
「んっ！ぎゃっ！ぬっ抜いてっ！やだぁっ！」
「空気送るよー」
「いやあぁぁ！！いだいぃ！離してえぇぇ！」
騒いでたら終わったみたい。鼻痛いしぃ！くしゃみしたくなるっ！

「くしゅっ！」
「ふふっ。マリ、頑張ったな。」
健人くんが抱き締めて撫でてくれて力が抜ける。
「力抜けるじゃん。最初からそうしたら痛くなかったのに。」
「帰るうぅぅ！！」
「まだ。最後鼻水吸引してもらうから。慣れてるでしょ？」

なれてるけどっ！怖いもんっあれ！
「はい。大人しく座っててねー」
すぐチューブ入れられて怖いけど、健人くんがずっと膝乗せてくれてるし頑張った。