5にん 6 (ページ8)

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健人side

マリも無事で、あとは聡だなと思いつつ運転してたら、なんか家の前で座り込んでる聡がいるんですけど。車止めて風磨に言う。
「風磨、聡のとこ行ってきて。しばいといて。」

そしたら黙って下りて行ってくれて俺は駐車する。そしたらなんか抱き締めてやってんな。甘いやつめ。そのまま車止めて勝利とまだグズグズのマリ下ろして、家入る時に風磨に口出ししたら風磨に無視された。

そのまま風磨と聡は入っていくし。
「勝利、ありがとな。お兄ちゃんやってくれて。」
まず勝利を褒めて、マリを抱き締めてやって、それからお仕置きから逃げたから定規だなと思って取って風磨と聡のとこに行く。

でも、聡が泣きながら怖かったって言うから。あ、失敗したなって。俺らが家にいる時ならいいけど、1人で留守番してるときにやんのは間違ってた。だから素直に認めて謝った。

もう何回目かの右手を、いつもは平手だけど今日は定規で3回。大きい怪我になったかもだし。何回も繰り返すから。

「やっだぁ」
「やだじゃない。お尻何もないわけないでしょ。」中々来れない聡をきっちり見つめて膝を軽く叩く。そしたらやっと動き始めた。

「よし。30回な。手出したこと後悔しなさい。それに、次手を出したら定規するよ。グッとこらえなさい。」
パアァァァン！パアァァァン！パアァァァン！
パアァァァン！パアァァァン！パアァァァン！
「いだいよぉ！あぁぁ！ごめっなさっ」

パアァァァン！パアァァァン！パアァァァン！
「ひっくぅぅ！ぐすっ！あぁ！」
少なめにした。怖い思いさせちゃったから。

パアァァァン！パアァァァン！パアァァァン！
「ん。終わり。」
冷やすほど叩いてないから膝から下ろして風磨が渡す冷やしタオルを渡して終わり。

「マリ、おいで。」
次だな。マリは怒られるなんて思わずこっちきた。
「掴み合いになったってことはお前も手出してんな？」
低い声で言ったらびくってして逃げようとするから腰を抱える。
「やぁ！離してぇ！」

頭打ってるから立ったまま。
パアァァァン！パアァァァン！パアァァァン！
「いだいっ！」
「聡と仲直りしなさい。」
ちょっと涙目のマリの手を引いて聡のとこに連れていく。

「ごめっなさい」
「俺もっごめんなさい」
2人が無事謝れたところで勝利がご飯って呼んでくれた。
「勝利、ありがとなぁ。」
並んだメニューは風磨の好きなもの。だけどマリと聡の好きなものも作ってくれてる。めっちゃお礼言いながらたべた。